きのう(5月14日)は早朝5時すぎ、いつもの日より1時間は早く家の前の電柱にごみネットのロープをくくりつけた(たまたま早寝早起きになった)。車が3台、わりとスピードを出して東へ向かっていく。どこへ? 1Fかどこかの除染現場だろう。旧道を行くということは、国道6号ではなく、交差する山麓線(県道いわき浪江線)に折れて北上するのかもしれない。
車列を目で追っていたら、斜め向かいの家のソメイヨシノの奥が赤く輝いていた。家の2階から見ると、大きい火の玉のような太陽が家並みの上にあった。道路からは太陽がまっすぐ光の矢を放ってくるように見える。まぶしい。
テレビでは、お天気キャスターが熱中症に注意するよう呼びかけていた。朝食後、いつものように茶の間で仕事を始めた。が、午前10時ごろには屋根から降りてくる熱気と庭の照り返しとで背中が熱くなった。耳元で「ブーン、ブーン」とうなる虫。今年初めての蚊だ。さっそく、去年の残りの蚊取り線香をたいた=写真。
午後になると室温は27.9度に上昇した。あとでいわき駅前を通ったら、デジタル温度計が「30°」を表示していた。平は「真夏日」になった。気象台、つまりテレビがそれを受けて伝えるいわきの最高・最低気温は、沿岸部の小名浜の観測データだ。きのうの最高気温は24度。「夏日」にもならない。
もう40年以上思っていることだが、いわきの「公式気温」はいわきの大半の住民の感覚とずれている。小名浜からひとつ丘を越えた内陸部とは、きのうでも5度以上違う。広域都市・いわきの場合は「ハマの気温」「マチの気温」「ヤマの気温」と3つの表示が必要ではないか。
それはともかく、5月中旬でこの暑さだ。わが家に蚊が出現するのは、例年5月20日(蚊に刺された最初の日をずっとメモしてきた)。ほとんど変化がない。が、今年はほぼ1週間早く出現した。
今年は春が早かった。この調子では夏も早そうだが、しかし5月に「真夏日」はきつい。早いだけでなく、酷暑の度合いも強まるのではないか。もう茶の間では秋まで仕事ができないかも――などと思いながら、外へ出ると、阿武隈の山並みに真っ赤な夕日が沈むところだった。朝と同じくギラギラした火の玉だった。エアコンのない、開放系の家である。扇風機を出さないと――。
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