2015年5月13日水曜日

川がやせてきた

 きょう(5月13日)、早朝6時13分、地震。テレビに「緊急地震速報」が表示された。それから数秒後、横揺れがきた。長かった。まるで船に乗っているような感覚だった。岩手県で5強、いわきは3だった。
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 さて――。いわきでは、5月に入ると田植えが始まる。子どものころの記憶からすると、1カ月は早い。田植えは梅雨に入ってから。それは、田に引く水が一番必要なときに、水が天から降りてくるから。家族はもちろん、親戚その他が駆けつけて稲苗を植えた。「結(ゆ)い」といった――。今は機械植えであっという間に終わる。

 2月上旬、台湾を再訪した。高鉄(台湾新幹線)に乗って高雄へ行った。西側平野部を南下するにつれて田植えの済んだ水田が多くなった。水稲は2期作だという。高雄~台北は北緯22~25度、日本のいわきは同37度だ。「ツバメ前線」に合わせて「田植え前線」が北上してきた。

 今年の大型連休は天候に恵まれた。小名浜の降水量は、4月22日から5月11日までの20日間でわずか0.5ミリ(5月5日早朝におしめり程度の雨が降った)。サラリーマンにはもったいないほどの好天続きになった。が、農家は逆だ。天を仰ぐ日々が続いた。

 きのう(5月12日)は午後からぱらつき、夜になってまとまった雨になった。温帯低気圧(台風6号)の影響だろう。風も吹いた。けさ確かめたら、小名浜の24時間降水量は41・5ミリだった。それでも大地のおしめりになったかどうか。

 夏井川の下流部は、左岸・小川江筋、右岸・愛谷(あいや)江筋に水をとられ、平・塩~中神谷あたりで川底をさらす。冬はハクチョウが羽を休めていた新川との合流部が、砂時計のくびれ部分のように細くなっていた=写真。砂州には草が萌えだしている。それでも、農家ではもっと雨がほしいことだろう。
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 きのうの夕方、ネパールで大きな余震が発生した。また被害が出た。2週間余り前の大地震で緊急救援活動のため、カトマンズに入った国際NGO「シャプラニール=市民による海外協力の会」の前事務局長氏のフェイスブックで余震直後の様子を知った。本人は無事。3・11から1カ月後の4月11日と翌12日に、いわきを巨大余震が襲った。それを思い出した。

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