2010年7月1日木曜日

蒸し部屋


蒸しむしする日が続いている。きのう(6月30日)は土砂降りで、蒸し暑さは小康状態だった。が、雨が上がった夕方、久しぶりに散歩すると、やはり汗がにじんできた。

朝6時過ぎに起きたら、五月晴れ。太陽がギラついている。そんな日には、汗まみれになってまで散歩はしたくないなと、勝手な理屈をつけて外へ出るのをやめる。夕方も、太陽がカッと照りつけている。同じ理屈で散歩は休みだ、となる。

わが家にはエアコンがない。戸を全開しても茶の間や、2階が蒸し部屋になる。かろうじて寝室が少ししのげるかな、という程度。蒸し暑さは毛皮を着ている猫も同じらしく、北側の部屋に引っ込んだり、人間の寝室で長々と体を伸ばしたり=写真

これが、同じいわき市でもテレビで気象情報が伝えられる小名浜と、小高い丘を隔てて内陸部にある平の違いだ。

蒸しむしした日にはほとんど調べ物が進まない。汗がにじんできて、腕が資料に粘りつくこともある。たまらず扇風機を引っ張り出す。

会社に勤めていたころは外回りが中心だった。それがやがて内勤になり、日中、ビルの中にいるようになった。エアコンが機能しすぎて体を冷やすくらいだった。

勤めから解放されたら、今度はねっとりするような空気に包まれている感じ。日本の夏は亜熱帯になるのだ。わが家では、夏場は半ズボン、上は下着と半袖シャツだったが、このごろはTシャツ1枚だ。

生理的に「我慢ができない」という老化現象が始まったのかもしれない。十代の半ばに出会い、一緒に学び、遊んだ人間と、60歳を過ぎて旅行をするようになった。それが去年の北欧旅行だった。その仲間の2人がその後、大きな病気にかかった。何が起きても不思議ではない年齢になった。そんなことにも思いが及ぶ蒸し暑さだ。

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