2010年7月14日水曜日

ツブガイ


ツブガイ(巻貝)をもらったというので、酒の肴に煮つけが出てきた=写真。カタツムリ、いやエスカルゴ用の小さなフォークで取り出そうとしたら、ふたが見えない。中身はカラ? それとも奥に引っ込んでしまった? やや小ぶりな貝二つはふたが見えた。フォークで肉を引っ張り出して食べた。が、残りはフォークでも、鉄串でもひっかからない。

次第に腹が立ってくる。「カラじゃないの、これ」「店で買ったそうだよ」。プロが目を通したからには、中身が詰まっていないはずはない。ポリ袋に入れて、“肉たたき”で殻を割ったら、らせん状の貝の骨と一緒に中身が現れた。

なぜ、この巻貝たちはふたが見えなくなるほど身が奥に引っ込んでしまったのだろう。解せないまま、中身をはがして口に入れたら、貝の殻だか骨だかのかけらがザリザリいった。それだけで食欲がなえる。貝を食べるのに、何でここまでしなくちゃならないの、そんな貝を何で売るの――と、またまた腹ふくれる思いになった。

それから一日おいて、今度は別の人からシュウリガイが届いた。みそ汁になって出てきた。浜の人間ではないから、イガイ(シュウリガイ)と外来種のムラサキイガイの区別がつかない。ムラサキイガイは春に貝毒をもつ。今は7月、しかもシュウリガイだから大丈夫と思いつつも、頭がどこかで食中毒を心配している。

全体に貝の開きが小さい。こじ開けると、身が灰色っぽいものもある。ちゃんとしたものは黄色だ。もったいないから、色の落ちたものも口にした。大丈夫だろうな、とやや引きながら。

きのう(7月13日)書いたキノコのマメダンゴ、ツチグリの幼菌の外皮にも似たような心配を抱いた。硬くなりすぎた外皮を食べて消化不良にならないか、つまり下痢しないか、と。さいわい、どちらも消化器を驚かすような事態にはならなかった。

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