2010年10月5日火曜日

ハエトリシメジ


日曜日(10月3日)にいわきキノコ同好会の「観察会」が開かれたことを、きのう書いた。そのときに持ち帰った食菌がある。アミタケ、オウギタケ。そして、若いウラベニホテイシメジ1本と、ハエトリシメジ数本。アミタケとオウギタケはみそ汁、ウラベニは1本だからゆがいて大根おろしに。ハエトリは――。

観察会では当然だが、一人ひとりばらけて林に入る。人語がする、ラジオが聞こえる、鈴の音が聞こえる――。同好会のメンバーだから分かる、迷ったときの手がかりだ。が、つかず離れずの距離感ながら、食菌があったからといって山中で呼びかわすようなことはしない。静かにキノコと対面するだけ。

とはいえ、ウラベニホテイシメジがひっそりと木の根元にあれば、こちらは〈オオッ〉となる。それで神経がとぎすまされた。

ハエトリが群生していた=写真。ウラベニのときには、「撮る」より「採る」だったが、ハエトリは「撮る」だ。食べ過ぎると「悪酔い」したようになる。そんなことが、図鑑その他から頭に入っている。7個ほど採った。

毎日、晩酌をやる人間としては、ハエトリを食べて、さらにアルコール(焼酎)を体内に流しこんだら、「悪酔い」以上になるのではないか。でも、飲みかつ食べたい。食べるハエトリは2本、ほかの1本は「ハエとり」にしようと決めて、3本をアルミホイルに包んで蒸した。

食べたらうまかった。歯ごたえもある。これは、もう一つ、もう一つ――といきそうな味だが、1本にとどめた。残る1本は、悪酔いがこわいのでカミサンにあげた。

人間には旨み成分が、ハエには殺虫効果があるらしい。残る1本を小皿に置いた。それでハエがどうなるか、効果のほどを確かめたい。が、残念ながらハエは現れなかった。

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