2010年10月4日月曜日
観察会
きのう(10月3日)は、日中はさいわい雨と無縁だった。いわきキノコ同好会の、今年最初のキノコ観察会が小川町の山中で開かれた。15人近くが参加した。日がさしたりかげったりする穏やかな天気だったために、雑木林の斜面を上り下りしてもうっすら汗がにじむ程度ですんだ。
猛暑・残暑・少雨でキノコは期待できない。それが、9月前半での予測だった。が、後半に秋雨前線が停滞した。秋分の日を過ぎると、人間は早々と衣替えをした。キノコも雨と冷気に刺激を受けて、一気に目ざめたらしい。種類によっては大発生をしているという。
私には、今夏から秋にかけての初めてのキノコ探索だ。目指す林に移動し、散開してキノコ採集を始めた。食毒に関係なく採集する。それを昼食後に同定する。つまり、鑑定する。それによって、いわきのその山では、こういう気象状況のときにこんなキノコが生えていた、ということが記録として残る。
前日の土曜日(10月2日)は晴れ、前々日も朝には降っていた雨が上がったために、入山者が後を絶たなかったと思われる。パッと目につくのは、毒キノコのクサウラベニタケ。食菌は見当たらない。そのことから、「毒キノコさえ生えない」という状況ではなく、食菌だけを採って「クサウラベニタケだけが残った」のだということが容易に推測できた。
キノコにも必ず採り残しがある。落ち穂拾いができる。意識は「食」に傾きながら、「食不適」「毒」「食毒不明」にも手が伸びる。そこが、観察会のいいところだ。
昼食と同定の会場は小川公民館だ。2階講堂でテーブルの上に各自が採ってきたキノコを並べる=写真。それを、冨田武子会長が同定する。初めて聞く名前のキノコもかなりあった。たとえば、トガリツキミタケ、シロイボガサタケ、アオゾメタケ、タマゴテングタケモドキなど。
毒キノコではヒダハタケ、フクロツルタケ、コタマゴテングタケなどがあった。食菌はウラベニホテイシメジ、ハエトリシメジ、アカモミタケ、タマゴタケ、ハツタケ、クギタケ、アミタケ、オウギタケなど。全体ではざっと70種くらいが確認されたのではないか。
2回目は次の日曜日、三和町の山中で開かれる。私はほかの用事があるので参加できない。と、決めていたが、コウタケが採りごろだろう、という。用事を前倒しするか、一日送らせるか、少しぐらついている。
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