家に帰って来たら、夕食まで少し時間がある。きのう(10月22日)紹介したナラタケの様子が気になって、近くの里山へ車を走らせた。
立ち枯れの木の根元にナラタケが群生しているのを見つけたのは、おととい。傘はまだクリーム色、傘裏のひだは純白だった。まれにみる美菌である。それが、たった一日過ぎただけで茶色に変わっていた。大きさは変わらなかった。きれいな姿でいられる時間はほんの一瞬、ということか。
ついでだから、前日とは違う道を歩いてみる。これといったキノコは見られなかった。車で移動し、別の道をチェックする。1カ所目は空ぶり。2カ所目で傘に著しいぬめりのあるキノコを見つけた=
写真。道端の草むらにまぎれて生えていた。ぬめりのある毒キノコはあっただろうか……。食菌かもしれない。30本ほど収穫した。
わが家に戻って図鑑にあたると、アブラシメジでも、ヌメリササタケでもない。ネットで調べたら、コケイロヌメリガサらしいことが分かった。食菌は食菌だが、少し癖が強いようだ。あえもの、油料理に向くという。
なにはともあれ、ゆでてからどうするかを考える。ゆでてもぬめりは消えない。柄はかえってぬめりが強くなった。コケイロヌメリガサであることを確信した。
1本を細かく刻んで酢醤油で味見した。かすかに苦みがあるが、気になるほどではない。傘はしゃきしゃき、柄は少しぼそっとした感じ。ぬめりを楽しむだけでよしとすべきなのかもしれない。きょうはみそ汁と大根おろしを試してみるか。
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