2010年4月5日月曜日
アカヤシオ開花
日曜日(4月4日)早朝、起きるとすぐ夏井川渓谷の無量庵へ出かけた。着いたのは7時過ぎ。籠場の滝で車を止め、アカヤシオ(岩ツツジ)の花をチェックした。咲いていた。夏井川渓谷にやっと春が来た。
が、晴れて風はないものの、寒気が下りていた。平を出るとき、車のフロントガラスが霜に覆われていた。無量庵に着くと、雨だれを受ける濡れ縁のバケツの表面に薄氷が張っていた。畑にも霜柱が立っていた。
畑の草引きは太陽が霜柱を溶かしてから、と決めた。晴れの予報は、しかし渓谷では当たらなかった。次々に雲がやって来る。それでも、正午前には霜柱が消えた。バケツの薄氷が消えるころ、畑の草引きをした。
畑仕事はそれで終わり。あとは、無量庵の対岸のアカヤシオと“対話”する。肉眼で花を探す。クリーム色っぽい花はアセビ、茶色がかった黄色い花はヤシャブシ。マンサクは黄色。アブラチャンも黄色。屹立する天然の屏風に、ピンクの点々が見える。アカヤシオの花だ。
対岸に渡ってアカヤシオの花を確かめる。咲いている花は一部だった。あとは、今にも開花しそうに膨らんだつぼみばかり=写真。マイカーでやって来た花見客も、これでは対岸の花を見つけられないだろう。現に、チラホラやって来てはそそくさと帰って行く。渓流釣りの人間も現れたが、アカヤシオのピンクの花に目をやる余裕があったかどうか。
今年のアカヤシオは開花が遅いような、遅くないような。暖冬のあとは、春分の日にはもう開花している――そんな年もあるが、今年は厳冬だった。しかし、つぼみの状態を見れば、ちょっと気温が上がれば一気に開花する。そんな予感がする。今度の週末(4月10、11日)は全山開花の見ごろを迎えているに違いない。
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