わが家の庭でクリスマスローズの花が咲いている=
写真。クリスマスローズは冬咲きだが、これは春咲き。正確にはクリスマスローズの変種のオリエンタリスというやつで、日本では変種も含めてクリスマスローズと呼ばれているという。いろんな名前がついている。花が黄緑色をしているのは「ホワイトムーン」。庭にあるのはこれだろう。
植松黎著『毒草を食べてみた』(文春新書)に、クリスマスローズは「根にヘレブリンという心臓毒の一種や、ヒフや粘膜に炎症をおこすプロトアネモニンという毒成分がふくまれている」とある。
3歳の男の子が親と遊びに来ては、決まって庭で土いじりをするようになった。クリスマスローズの花を切って見せたら、自分も花をちぎろうとする。〈ヤバイ〉と思った。毒花だ。移植ベラで根を掘るようなまねをしないとも限らない。3歳児をクリスマスローズから遠ざけた。
『毒草を食べてみた』には、昭和60年代初頭、いわき市民が「ワサビ」と誤認してドクゼリを食べ、意識を失って救急車で運ばれた顛末が紹介されている。私も、このドクゼリをセリと勘違いして台所まで持ち込んだことがある。まな板にのせて根を縦に切ったとき、内部が竹のように節状になっているので、やっとドクゼリと気づいた。
庭にも、山野にも毒草はある。今までは山菜採りのときだけ注意をしていればよかったが、これからは幼児が庭で遊び回ることも念頭におかなければならない。こんな話を連発するようになったのは、孫に目が離せなくなったからだ。
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