散歩コースの圏内に大円寺というお寺がある。夏井川の対岸、小高い丘にある旧浄土宗名越派総本山專称寺の末寺で、元亀3(1572)年に良真上人が開山した。30年余前火災に遭い、その後本堂が再建された。
本堂の前に、地蔵さんと、戊辰戦争当時、笠間藩神谷陣屋の責任者だった武藤甚佐衛門をたたえる顕彰碑がある。その後ろに控えるサクラの木が花盛りだ=
写真。
ふだんは遠目に墓地を眺めるだけで通り過ぎる。いつものようにちらっと見ると、ピンクの花が目に入った。寄り道して確かめたら、サクラの花が満開だった。
墓地の入り口にあるソメイヨシノはまだつぼみ。ソメイヨシノより開花が早いのはヒガンザクラかカワヅザクラくらいだ。花はソメイヨシノより小さく、赤みが強い。葉は開いていない。ヒガンザクラだろう。
天候不順でソメイヨシノの開花が遅れている。いわき市では無人化された小名浜測候所に代わって、去年から小名浜の市民団体が測候所OBの協力を得て、サクラ開花を発表するようになった。ところが、きのう(4月9日)、いわき市ではなく福島市でソメイヨシノの開花が発表された。東北最南端、いわき市よりも早く、だ。
別にそれでがっかりする、なんてことではないが、なにか変な感じがした。測候所が無人化になったせいではむろんない。福島市よりいわき市の気象が、今年はソメイヨシノにはきつかった、ということだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿