2010年4月17日土曜日

靴底補修


新聞の生活欄にこんな見出しが躍っていた。「節約志向 自分で『お直し』/補修用品売り上げ堅調」。靴底補修グッズや畳表の傷隠しシール、じゅうたん用シール、急須のつるなどが売れているという。見出しには「素人でも意外に簡単」ともあった。自分で補修グッズを買い、靴底を直したばかりなので、興味を持って読んだ。

2年余り前、ウオーキング用にと専門店からしっかりした靴を買った。値段もよかった。歩き方が悪いのか、1年ほどたつとラグソール(凹凸のはっきりしたゴム底)が斜めにすり減ってきた。購入した店を介して修理してもらった。これもいい値段だった。

1年ほどたって、また同じ状態になった。あるとき、後ろを歩いて来たカミサンが足元を見つめて「みっともない」とまゆをしかめた。確かに、見てくれはよくない。右側の靴は右側が、左側の靴は左側がすり減っている。それも、極端に。凹凸もほとんどなくなっている。

修理に出すか捨てるか、思い悩んでいたとき、たまたまテレビにホームセンターのCMが流れた。自分で靴底を補修できる商品を紹介していた。捨てるのはしのびない。かといって、修理に出せば金がかかる。自分で直そう――。

ホームセンターへ出かけて特殊ポリウレタン系の補修剤を買ってきた。いろいろ制約がある。1回の補修の厚さは4ミリ程度。厚塗りすると硬化に時間がかかる。1回の補修で済まない場合は、硬化したあとに重ね塗りをする、ともあった。

1回、2回、3回……。時間をかけながら肉盛りを繰り返し、なんとか靴底が水平に見えるところまで補修した=写真。チューブ入りの補修剤がほとんどなくなっていたから、すり減った範囲は思ったより広く大きかったことが分かる。

重ね塗りをしたからムラがある。見た目は悪い。しかし、歩く分には支障がない。早速、履いて散歩へ出かけた。かかとが水平に保たれていることが感触で分かる。靴はしっかりしているので、すり減りが目立ち始めたら、また補修剤を買って肉盛りをすればいい。履いて履いて、履きつぶすのが靴にとってもいいことだ。

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