2010年4月25日日曜日

ネギ苗害虫


きょう(4月25日)はこれから、いわき地域学會の春の巡検で郡山市へ行く。そのために、夏井川渓谷の無量庵へは週半ばの21日に出かけた。三春ネギ苗に黒い虫が付いている。捕っても、捕っても現れる。日曜日に行けない分、早めに出かけて虫退治をすることにしたのだ。

無量庵の庭にある2本のシダレザクラが五分咲きになっていた=写真。先の日曜日に咲き始めたのが、3日たって一気に開花した。きっと、きょうは見ごろだろう。アカヤシオもこの低温続きで咲き残っているはずだ。

21日にも行楽客が途切れずにやって来た。熟年夫婦や主婦グループが多かった。ケータイでアカヤシオをパチリとやる。そのとき、「あら、エンガイだわ」。そばの畑にいたので少々考えた。「塩害? 縁がいい?」。少したって納得した。ケータイが「圏外だわ」と言っていたのだ。花眼になると「圏」も「園」も区別がつかない、ということは分かる。

さて、ネギ苗にはやはり、黒い虫がいっぱいたかっていた。早速、手で捕まえてはつぶしていく。苗床にもいる。こちらは指で圧(お)しつぶす。アブラナ科の大根やカブにつくカブラハバチの黒い幼虫に似ている。さわるとポトリと落ちる習性もそっくりだ。

ところが、本にも、ネットにもネギ苗の主要害虫にカブラハバチの幼虫(菜の黒虫)は出てこない。そう心配する必要はない虫だということか。

採種~育苗~定植~収穫という一年のサイクルを繰り返すなかで、いつも春先の育苗段階でこの黒い虫に出合う。何という虫か分からないので、毎年気持ちがすっきりしない。今年もいろいろ調べてみたが、やはり分からずじまいだった。

虫の補殺と併せて細い苗の間引きと草引きをしたら、ネキリムシが5、6匹現れた。かなりの数のネギ苗が根元でちぎられている。犯人はこいつだった。このネキリムシだってまだまだ苗床にひそんでいるに違いない。

日照不足と低温続きなので、苗の定植は5月も後半になってからだ。それまで何回か虫の捕殺を繰り返さなければならないだろう。

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