2010年11月15日月曜日

夏井川渓谷ウオーキングフェスタ


いわき市小川町上小川字牛小川地内の夏井川渓谷できのう(11月14日)、3回目の「紅葉ウオーキングフェスタ」が行われた=写真

スタート・ゴールの会場はわが無量庵の隣。土地の所有者が谷側の杉林を伐採し、古い建物を解体して更地にした。観光の役に立てばということだろう。そこを「錦展望台」と名づけた。その更地を活用するイベントでもある。

コースは「錦展望台」のある県道小野・四倉線の対岸。水力発電所の導水路が森を貫いている。それに沿って巡視路が続く。その巡視路の一部、往復5キロ区間を巡った。国有林だ。巡視路は遊歩道でもある。が、ふだん行楽客が立ち入ることはない。

分からないのと、立ち入りを拒む雰囲気がある。一帯は阿武隈高地森林生物遺伝資源保存林になっている。対岸へは水力発電所のつり橋が唯一のミチ。つり橋には柵がある。その両方が行楽客のアシを止める。紅葉ウオーキングフェスタが唯一、行楽客が心おきなく対岸をめぐる手段だ。

週末だけの半住民ながら、地元の人間の一人として2008年の初回フェスタから対岸の森をめぐる参加者の案内人を引き受けている。今年も前夜、無量庵に泊まり、朝8時半の受付開始に備えた。

同じ日に、夏井川渓谷の上流、川前町の鹿又川(夏井川の左岸支流)でもウオーキングが行われた。参加者が割れるかと思ったが、そうでもなかったようだ。夏井川渓谷ウオーキンングフェスタにはざっと100人が参加した。昨年よりは2割増しといったところだろうか。

曇りから薄曇りになり、風もなく、時折日がさす、まずまずのウオーキング日和。農業用水の取水堰がある折り返し地点では、大水で流れ着いたごみを拾ったが、3年目で成果が出た。使用したごみ袋は一けた台だったのではないか。来たときよりもきれいにして帰る――そんな趣旨のイベントとして定着しつつあるのは喜ばしい。

肝心の紅葉は? 県道からの遠望はまだ「見ごろ」のうちだが、森の中では落ち葉が降り注いでいた。錦秋を飾る大トリのカエデが燃え盛るのも時間の問題だろう。

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