2010年11月16日火曜日
ドクターの本を読む
土曜日、夏井川渓谷の無量庵に泊まった。私は久しぶり,カミサンは1年ぶりだ。理由はきのう(11月15日)のブログの通り。夏井川渓谷ウオーキングフェスタの案内人の一人として、朝8時半前には隣の「錦展望台」に集合しなくてはならない。泊まれば簡単だ。寝坊しても遅刻しないで済む。
夏井川渓谷では早々と尾根に日が沈む。谷間の無量庵へは宵の6時に着いた。真っ暗だった。無量庵ではどういうわけか晩酌を早く切り上げ、9時過ぎには床に就く。寝床で本を読みながら眠りに落ち、朝の6時前には起きる。今度もそうだった。手にした本は鎌田慧著『反骨――鈴木東民の生涯』。懇意にしていたドクターの本だ。
ドクターが亡くなったあと、奥さんがときどきドクターの蔵書を整理する。すると、カミサンに電話がかかってくる。リサイクルに回すために引き取りに行く。読みたい本はどうぞと言われている。そのつど、何冊かが手元に残る。
最近、無量庵の本棚に並べたのが、この『反骨――』と榛村純一著『生涯学習都市一〇年』『生涯学習都市って何やってんの』などだ=写真。わが家にも、無量庵にも、そうして譲り受けたドクターの蔵書がある。
ドクターの読書範囲は自然、社会、人文科学と偏りがない。万般に及ぶ。私も本は読むが、ドクターの質量にはかなわない。そのつど<こんな本まで!>と驚かされる。知的なダムは広く深かった。そして、今の私の興味・関心をドクターの本がカバーしてくれる。
きのうはドクターの命日だった。なぜ覚えているかというと、七五三の日だからだ。横綱の白鵬が稀勢の里に敗れ、連勝記録は63でストップした。坂本竜馬は11月15日が誕生日で命日――ということも、ニュースで知った。11月15日はいよいよ忘れがたい日になったか。
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