2012年8月15日水曜日

子どもじゃんがら


きのう(8月14日)も新盆回りをした。午前中は小川町へ。カミサンの義理のオバが今年3月、亡くなった。そのときはまだ白壁の土蔵が立っていた。巾着と、米俵に白鼠の「こて絵」は、保存するためにはがされていた。土蔵そのものは6月に解体されて駐車場になった。なにか庭から“重し“がなくなったような感じだった。

施主と話しているところに、「子どもじゃんがら」で知られる上平子ども会の保護者がやって来た。新盆家庭を回るために小学生のわが子二人が出かけたばかりだという。わが家に帰った夕方、近所から「チャンカ、チャンカ」の鉦(かね)の音が聞こえてきた。行くと、その子どもじゃんがらの一行だった=写真

施主の子どもが上平に住んでいる。その子ども、つまり孫が子どもじゃんがらをやっていた。孫からみたら、亡くなったのは曾祖母だ。その供養に子どもじゃんがらが呼ばれた。

じゃんがらはいわき地方独特の念仏踊りだ。普通は3人の太鼓に私服の“大人”が加わっていた。施主の孫だった。保護者の配慮で太鼓をたたいた。見る側も参加する、こういうかたちのじゃんがらは、いわきでは最高の供養になる。

小川で会った保護者の話だと、子どもじゃんがらは小学生だけのチームだ。総勢21人。女の子15人、男の子6人。青年会同様、浴衣に鉢巻きのいでたちで3人が太鼓を、残りがその周りで鉦をチャンカチャンカやる。

今年はなぜかタイミングが悪くてじゃんがらを見られない――あきらめていたが、午前中に偶然、話を聞いた子どもじゃんがらを、夕方には見ることができた。なぜ子どもじゃんがらがその家に来たか、もわかった。少し気持ちがほっかりした。

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