カミサンが、懇意にしている近所の家から「ロボット掃除機」を借りてきた。円盤状だ。早速、試してみる=写真。テレビで取り上げられていたので、承知はしていた。が、現実にロボ君を見るのは初めてだ。5歳と3歳の孫なら大喜びするだろうと思いながら、動きを追った。
持ち主は、65歳以上の高齢者家庭。わが家も1年ちょっとでそう呼ばれるようになる。ダンナさんが「新しもの好き」で買ってきたという。ロボット掃除機としては圧倒的なシェアを誇る米国の企業の製品だ。高齢者家庭にとっては掃除を代行してくれる便利なロボ君、働き盛りの世代にも時間の節約になるというので人気があるらしい。
段差や障害物(いす・テーブル・置物ほか)、コーナーにどう反応するのか。
駆け出し記者のころ、平の「草野美術ホール」が同業他社氏を含めた若者のたまり場になっていた。ごま塩頭のオッチャン(経営者)がホールの手抜き掃除のコツを教えてくれた。「角(隅っこ)はほっといて丸く掃く」。ロボット掃除機も同じだった。形が丸いから、隅っこが少しおろそかになる。
人間は行ったり来たりする機械に興味を持ち、猫は見たこともない「動物」に驚く。とびかかりはしなかった。が、「なんだ、こいつ」とぶつかっていく猫もいるらしい。
人工知能を内蔵した機械が暮らしの中に入ってきた。事故を起こした原発にも、内部の状況を把握するためにロボットが使われているという。ロボットよ、頼む――祈りに似た思いが胸にあふれる。
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