「いわき地球市民フェスティバル」(8月19日・平中央公園)では、参加団体のテントとは別に、二張りのテントをつないで「ステージ」が設けられた。ドラムカフェジャパンの3人組がアフリカ起源の太鼓「ジャンベ」を演奏した=写真。久しぶりに体が反応した。
公園の南側、いわき芸術文化交流館「アリオス」では、「フラガールズ甲子園」が行われた。同じステージにセットされた2台のテレビが、高校野球よろしく開会式からリアルタイムで彼女たちの動きを映し出す。野外にいながら、映像を通して「同時開催」を共有できたのはよかった。
ドラムカフェのステージは、「聴く」ことと「加わる」ことの二つからなっていた。客席に小さなジャンベが用意されていた。いすに座った人をそのまま演奏に加える――「たたく」という原初的な行為のためか、老若男女がすぐ溶け込めた。
ちょうど「孫」(中1と小5の姉妹)と母親が、私らシャプラニールのブースにやってきたばかり。下の子と母親はステージの最前列へ、私と上の子は後ろの席へ。ドラムカフェのリーダーの指示にしたがってジャンベをたたいた。
ジャンベは、川内村の獏原人・風見正博さんが愛用している。地球市民フェスティバルは、おととしまで小名浜港のアクアマリンパークが開催場所だった。そのイベントの一つとして、彼のグループが出演したことがある。それで、ジャンベを知った。
太鼓の皮はヤギ、胴体は木をくりぬいたもの。樹種はなんだろう。ひっくり返して中をのぞいたら、コルクのような質感だった。
「おいらはドラマー」ではないが、ドラムカフェの3人と一緒に、何十人かが手のひらを使って「タタタン」「タンタタ」「タタタタタン」などとやる。テントの外では、若者が「エアジャンベ」をたたいていた。この一体感は、太鼓ならではのものだろう。体の中からリズムを刻む喜び=元気がわき上がってきた。
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