2014年12月29日月曜日

エリの本家

「イリの本家」だから、「入り」つまり「奥」の本家と思っていたら、「エリ(恵里)」だった。カミサンの父の生家だ。近くに分家が2軒ある。名前に「長」とか「重」とか「忠」とかが付く人が多い。いつも誰が誰だかわからなくなる。
 
 ふだんは「高久(たかく)の親戚」と言っているが、正式な地名は「鶴ケ井」だ。海に近い滑津川右岸域、南から北へとU字型に丘の尾根が延びる=写真。その間を埋める田んぼのどん詰まりに本家がある。
 
 この40年の間に何度か葬式で訪れた。子どもが小さいときには、バードウオッチングを兼ねて「イリ」まで行ったこともある。

 クリスマスイブの日、長く患っていたカミサンのいとこ(85歳)が亡くなった。「イリの本家」の前当主だ。きのう(12月28日)、夫婦で告別式と納骨に参列した。「イリの本家」の墓は歩いてすぐの寺にある。墓から本家が見える。
 
「イリの本家」の墓は大きい。墓の入り口の石に「恵理本家」と彫られてあった。それで「イリ」ではなく「エリ」だとわかった。
 
 本家の裏山は神谷作(かみやさく)というところ。国の重文に指定されている埴輪男子胡坐(こざ)像などが出土した「神谷作古墳群」がある。故人の父親は考古マニアだった。それで自分の墓を円墳にした。本家の墓の一角にある。

 にしても「恵里本家」ってなんだろう。「恵里」が頭から離れなくなった。

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