庭の生け垣のマサキに“ヤツ”がふ化していた。オオゴトにならないうちに除去しないと――。
11月初旬、どこからかガの一種のミノウスバが現れ、マサキの枝先を飛び回っていた。毎年のことで、枝先にびっしり産卵する。翌年の晩春、卵から幼虫がかえり、芽吹いたばかりの若葉を食害する。除去の時機を逸すると、マサキが丸裸にされる。
これまでは、産卵時期が過ぎると枝先をチェックし、卵が産みつけられた部分を切除する、あるいは幼虫がかえっても葉裏に集団でいるうちにその部分を除去する――といった“合わせ技”で対応してきた。一度手遅れになって生け垣全体に散らばり、「シャワシャワ、シャワシャワ」と葉を食害する音が降り続いたことがある。隣家から苦情がきた。
今回は先送りの悪いクセが出た。晩秋に産卵枝を切り取ればよかったのに、「あとで」、次の日もまた「あとで」を繰り返しているうちに冬がきた。冬になったら、今度は「寒いので暖かくなったら……」となまけていると、早くも第一陣が目を覚ました。
4月上旬のふ化は予想外だった。早すぎる。暖冬? だとしても、もっと暖冬のときだってあった気がする。実は、マサキがさかんに落葉している。どうして?と見上げたら、新旧交代なのか若葉が開きはじめ、幼虫がふ化してかたまりになっていた。
もう、待ったなしだ。花は好きでも虫は嫌い、という人がいる。近隣関係を平穏に保つためにも「わが家の幼虫」が周辺に散開しないようにしないといけない。
晩秋の産卵は波状的だった。ふ化も波状的だろう。ここしばらくはときどきマサキの生け垣をながめ、若葉に異変が起きていれば幼虫がかたまっている証拠だから、葉ごと除去してごみ袋に回収する=写真。大型連休までこれを繰り返せば、たぶん食害は防げる。
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