2017年7月14日金曜日

クロアゲハがやって来た

 わが家は相変わらず“真夏日”続き。夜になっても窓や戸を開け放し、扇風機をかけている。戸締りをして寝るのはだいたい11時ごろ。それでも寝苦しくて、朝までに1、2回は目が覚める。
 6月末、タテハチョウの仲間のヒオドシチョウが茶の間の観葉植物の葉陰に一泊した話を書いた。やって来たのは宵の時間だった。今度は昼前、クロアゲハの雌が現れた=写真。しばらく行ったり来たりしていたので、デジカメを連写モードにして撮影した。

 夏は木々の葉が茂る庭と茶の間が一体化する。それで、いろんな虫が家に入り込む。庭木の中心は柿。「セミの鳴く木」でもある。6月末にニイニイゼミがささやきはじめ、次いでアブラゼミとミンミンゼミが歌い、8月中旬にはツクツクボウシが鳴きだす。ところが、今年はまだニイニイゼミの鳴き声を聞かない。
 
 きのう(7月13日)は朝9時半すぎに、仕事があって車で出かけた。道路に出るとすぐ、パトカーが後方からサイレンを鳴らして近づき、追い越して行った。事故か事件か――。一瞬、血が騒いでパトカーを追いかけたくなったが、やめた。時間に遅れる。
 
 昼過ぎに帰宅すると、銀行で強盗未遂事件があった、という。知人がカネを下ろしに行ったら中に入れなかった、という。わが家からは1キロ先の、隣の行政区にある東邦銀行神谷(かべや)支店だ。
 
 報道によると、同支店に75歳の男が現れ、居合わせた84歳の女性に果物ナイフを突きつけ、女性行員に現金を要求した。男はすぐ男性行員に取り押さえられた。男はアパート暮らし。そのアパートは支店から約500メートル先にある。銀行へは「サンダル履きで訪れ、顔もマスクなどで隠さず丸出しだった」(読売)。哀れを感じてしかたがなかった。
 
 わが家の夏の虫たちは「火」ならぬ「灯(ひ)」に飛び込んで来る。このジイサンは「カネが欲しかった」から歩いて?銀行にやって来た。貧困に苦しんでいたのかもしれない。暑さも手伝ってのことだったかもしれない。周りに相談する人はいなかったのだろうか。犯罪は犯罪として、地域のなかに潜在する問題の一端を垣間見た思いがした。

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