2017年7月10日月曜日

逃げ水

 久しぶりに「逃げ水」を見た。逃げ水は「ないものがある」ように見える光学的現象だ。
 梅雨とは名ばかりらしい。豪雨が続く西日本と違って、東北南部のいわき地方ではカラ梅雨気味に推移している。夏至に梅雨入りが重なった6月21日以後、小名浜の降水量は累計でもおよそ70ミリ。そのうえ、この週末は茶の間の温度計が3日連続で30度を超えた。すでに盛夏のような暑さだ。

 土曜日(7月8日)の午後遅く、平の街へ出かけた。家を出るとすぐ、部活帰りの中学男子3人組に遭遇した。一人がこうもり傘をさしていた。あまりにも暑いので雨傘を日傘に代用したのだ。近年は夏に1~2回、日傘の男性を見かけるようになった。

 いわき駅前を通ると、温度計が「35℃」を表示している。「猛暑日」ではないか。もちろん、今年の最高気温だろう。ラトブの図書館へ入ったら、驚いた。大半が半そでのなかで、女性が一人、コートを着ていすに座っていた。冷房は暑さを忘れさせるほどではない。“ひとりガマン比べ”をしていたのか。

 きのう(7月9日)はいろいろ行きたいところがあったので、いつもより1時間早く朝食をとった。夏井川渓谷(隠居で土いじり1時間)~三和町(ふれあい市場で買い物)~好間町(「木もれび」で絵画展を見る)~平(三町目ジャンボリーをのぞく)と巡ったら、お昼過ぎになった。

 ふれあい市場でおにぎりときのこご飯を買った。温室のようなわが家より風が渡る公園の木陰で食べたい――ということで、夏井川河口左岸にある「ざわみき公園」へ車を走らせる。堤防のアスファルト路面に“逃げ水”ができていた=写真。「光る水」があったあたりに行くと、それは消えて、さらに遠くに「光る水」ができている。その繰り返しだ。それだけ暑かったということだろう。

 さて、逃げ水より「逃げ道」だ。政治的私物化があったのか、なかったのか。きょうは国会で閉会中審査が行われる。「あったものをなかったことにはできない」と発言した前文科省事務次官が参考人として質疑にこたえる。大多数の国民は、今は参考人の人となりについて理解している。テレビ中継を見逃せない。

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