いわき市平の薄磯海水浴場が7年ぶりに再開されたというので、きのう(7月19日)午後、平と鹿島の書店を訪ねた帰りに寄ってみた。
このところ、よく濃霧注意報が発表される。行ってみて納得した。塩屋埼灯台をはさんだ豊間と薄磯がうっすら霧に包まれていた。灯台も断崖も見えない。が、県道小名浜四倉線の通行にはまったく支障がなかった。
県道に接続してできた市道南作青井線を利用して海岸部に下りる。昔からの“バス道”にぶつかり、左折して大改造された薄磯に入ると、防災緑地の“丘”が現れる。立て看に従って車を進める。と、その丘の陰にもう一つ道路があった。海側からいうと、砂浜・堤防・駐車場・道路・防災緑地・道路という配置だ。
震災で地盤が沈下し、砂浜が狭くなった。そのうえ、原発事故が起きて、海水浴どころではなくなった。震災前、いわきには10の海水浴場があった。今は9海水浴場だという。照島のサンマリーナがはずれた形になっている。で、震災1年後に勿来、その翌年に四倉、それからさらに4年たって薄磯の海水浴場が再開した。
もう梅雨が明けたのではないかと思わせるような酷暑が続いている。新しい薄磯の光景をこの目に焼きつけたい。海に入るほどの若さも元気もないが、潮風には当たりたい。鹿島ブックセンターからは目と鼻の先だ。急に思い立って、海岸道路へ出た。
海水浴場は霧に視界を遮られていた=写真。平日のせいもあって、その時間(午後2時半ごろ)、海岸にいるのは10人ちょっとだった。海に入っている人はいない(霧のために自分で控えたか、遊泳禁止になったか)。晴れていれば波打ち際で足をぬらしたかったが、堤防から眺めただけで帰ってきた。
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