2017年7月1日土曜日

1年の半分が終わった

 きょうから7月。あっという間に1年の半分が終わった。3月は年度末、4月は年度初めで忙しいのは毎年のことだが、今年(2017年)は5月の大型連休を過ぎ、6月に入ってもなかなかのんびりできない。日によっては午前・午後・夜と用事が続く。きょう(7月1日)も午前と夜、用事が待っている。
 しかし、忙中にも閑はある。特に、日曜日の土いじり。人に会って話を聞くだけの仕事(取材)をしていたときには、地に足がつかない「存在の耐えられない軽さ」を感じたものだが、家庭菜園を始めてからは二本の足で大地に立っているという実感がある。なかでも、昔野菜の三春ネギには学ぶことが多い。

 ネギは自分の子孫を残すために、春先、花茎を伸ばす。やがて、その先端にネギ坊主ができる。ネギ坊主は小さな花の集合体だ。花が咲けば実が生(な)り、種が形成される。ネギ坊主から黒い種がのぞくようになったら、ネギ坊主を摘み取り、乾かして殻やごみを取り除き、種だけを小瓶に入れて冷蔵庫で保管する。
 
 ネギ坊主をちょん切られたネギはそれで終わり、ではない。掘り起こして外皮をむくと、新しいネギが1本、根から分げつしている=写真(左の2本は花茎、先端にネギ坊主をいただいていた。右は分げつした新しいネギたち)。花茎は硬いので食べられない。土に返す。分げつ苗は溝に植えなおすと、普通に育って食べられる。市販のF1品種だと、そうはいかないのではないか。

 植物の不思議な生の営み――「忙中閑あり」どころか、「忙中“歓“あり」だ。とはいえ、これからネギには根切り虫が現れる。ナスには芯くい虫が寄って来る。虫との闘いが始まる。

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