2017年12月3日日曜日

ネギを積んだ軽トラ

 もう何回も言っているので恐縮だが――。車でいわき駅前の図書館や銀行へ行った帰りには、できるだけ別の道を通る。
 6国(ろっこく=国道6号)。それが、わが家からマチへ行く最短のルート。6国を行ったり来たりするだけではつまらない。帰りは違う風景を見たい。記者の「習性」がいつか「本性」になった。
 
 カミサンを乗せると摩擦が起きる。「家に直行して!」。それを無視する。「寄り道しても5分オーバーするくらいだぞ」。今の時期なら、夏井川にハクチョウがいる。ヤナ場でサケを捕っている人たちがいる。

 11月の末近く、街の銀行へカネを下ろしに行った。帰りは夏井川の堤防経由でガソリンスタンドへ直行した。まだ午前10時台だ。県道へ出ると、ネギを積んだ軽トラが走っていた=写真。ネギの出荷が始まったようだ。

 ネギに関しては好き・嫌いがはっきりしている。「三春ネギ」を栽培しながら調べを続けているうちにそうなった。見た目のきれいさではない。甘い・やわらかい・香りが高い――がポイントだ。
 
 60歳を機に、同級生と始めた“海外修学旅行”でも、畑があればネギの有無、形態を観察してきた。台湾には、幅の広い高うねにしてまとめて栽培し、稲わらで畝を覆って白根をつくる「三星ネギ」があった。
 
 軽トラのネギはたぶん流通ルートに乗るものだろう。私が好むのは、それではない。直売所あたりで売っているネギだ。
 
 おととい(12月1日)、梅干しと漬物を買いに道の駅よつくら港へ行った。ネギもあったので、自分で栽培している三春ネギやいわき一本太ネギのつなぎと、味の確認のために買った。甘くてやわらかかった。ラベルに「ヒコファーム」とあった。以前、別の農家のネギも買って食べたことがある。やはり甘かった。道の駅は案外、穴場かもしれない。
 
 好みでいえば最高の阿久津曲がりネギも、そろそろ郡山資本のスーパーに並ぶはずだ。

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