7月下旬にこんなことを書いた。「渓谷のがけに生えている幼木の葉が枯れて黄変していた。隠居からの帰路、車で通り過ぎただけだからよくわからなかったが、カエデだったかもしれない。緑のトンネルが切れて、太陽に照らされるS字カーブだ。生育環境としては厳しい。そんな所から日照りの影響が出始めているのか。雨乞い祭りが必要だ」。黄変どころか、今度は紅葉だ。
全体が鮮やかに紅変した葉、地の色の緑が残っている葉、すでにチリチリになった葉がある。別のカエデの木は紅葉こそないものの、ところどころで葉がチリチリになっていた。
渓谷の隠居へ通いはじめて24年目になる。カエデが、一部とはいえ、8月に紅葉したのを見るのは初めてだ。
同じ日の午後、隠居から山を越えて三和町に抜け、いわき三和インターチェンジから磐越道~常磐道を利用して、勿来の関公園内にある勿来関文学歴史館を訪ねた。吹風殿(すいふうでん)そばの駐車場に植わってあるカエデ、これも葉が全体に赤みがかかっていた。文歴のスタッフと、「猛暑のせいでは」という話になった。
変色したのはカエデだけではない。きのう(8月28日)夕方、テレビを見ていたら、九州の佐賀ではイチョウの葉が黄変したという。専門家の見解もわれわれの推測と同じだった。「7~8月が猛暑になり、水不足で乾燥した」結果らしい。
樹木は、動物と違って日陰には移動できない。猛暑のうえに水不足とくれば、冬と同様、葉を枯らして活動を抑えるしかないわけだ。
その樹木を相手に仕事をしている知人は「今年(2018年)初めてケツにあせもができた」といっていた。隠居の庭のマメダンゴ(ツチグリ幼菌)も、今年は7月1日に少し採っただけだ。発生が少ない。ほかのキノコも姿を見せない。猛暑の影響があちこちにあらわれている。
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