6月24日、夏井川渓谷に住む友人から採りたての青梅をもらった。前に梅干しをつくったのは、いつだったか。10年以上はたっている。今度は梅漬けにする、そう決めて、甲類35度のアルコールなどを準備した。
6月28日、白梅酢が上がる。それから何日かして、赤ジソが手に入った。赤ジソをよく洗い、塩を加えてもみ、絞り、それに白梅酢をまぶしてから、梅の上にかぶせて重しを載せた。これが、7月2日。階段の下に甕を置いて、赤ジソの色が梅の内部にまでしみるのを待つ。
甕のふたを開けるまでは、実は不安だった。かびが生えて表面が白くなっていないか。大丈夫だった。梅酢がちゃんと殺菌効果を発揮していた。
今年(2018年)の夏は、気象庁が警告するほどの「危険な暑さ」が続いた。家にいてもたびたび氷入りの水を飲んだ。塩分補給を兼ねて梅干しジュースも飲んだ。梅干しは、塩と赤ジソだけのものを選んで、スーパーから買ってくる。それを氷入りの水に落とし、ほぐしてジュースにする。
月遅れ盆のあとに、猛暑がぶり返した。今度は自家製梅漬けがある=写真。しばらく買う必要はない。梅ジュースにすると、シンプルな酸っぱさだ。種まで赤い。
カリカリの梅漬けにこだわるのは、それが舌になじんだ「おふくろの味」だから。梅のカリカリ漬けに出合うと、自然に手が伸びる。
JAの小川・高萩女性部が手がけている「甘梅漬」も、カリカリ漬けの一種だ。青梅の種を取り、砂糖とリキュールなどを加えて3カ月ほど寝かせたものが出回る。酒のつまみにすると、止まらない。道の駅よつくら港では、JAの甘梅漬けも、同じ小川町の大平商店の甘梅漬も売っている。赤シソからしみ出したアントシアニンの色が美しい。値段もいい。
どうしたらカリカリの梅漬けができるのか。友人にもらったときは青梅でも、熟しかけていたのか。なにか秘訣があるのか。ま、それはそれとして、やわらかい梅漬けを小瓶に入れて、友人にお礼参りをしないと――。
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