2024年7月16日火曜日

7月の実り

                      
 ありがたい、というほかない。家庭菜園からのお福分けが続く。長めのキュウリが何本も届いたときには、急いで二つに切った=写真。そうしないと糠床にも、保存袋にも入らない。

 夏野菜の代表はやっぱりキュウリ。5月に植えた苗がつるを伸ばし、6月には次々に花を咲かせる。それが実をつけ、7月には収穫のピークを迎える。

 夏井川渓谷の隠居にある菜園でも、何年か前まではキュウリを栽培した。苗は1本か2本だが、食べる人間が3人ではそれで十分だ。

6月後半から7月に入ると次々に実るので、日曜日だけでは収穫が間に合わない。週半ばの早朝にも摘みに行かないと、肥大してヘチマみたいになってしまう。

糠漬けやサラダにしても余る。キュウリはそのままにしておくと、水分が飛んで中身が白くなる。

白くなったら食べ物にはならない。というわけで、自分で栽培していたときには、糠漬けのほかに、冬の保存用に塩蔵した。

菜園でつくっているのは、今は三春ネギだけ。あとは勝手にこぼれ種から生えてくる辛み大根が育つのを手助けするだけだ。

カラ梅雨でも砂漠生まれのネギはほっといていいが、キュウリはそうはいかない。普通の梅雨でも、隠居へ行くたびに水やりをした。カラ梅雨の今年(2024年)はずいぶん苦労したのではないだろうか。

先日は、わずか2~3日のうちに、お福分けが相次いだ。家庭菜園とは限らない。おみやげやお福分けのお福分けもあった。

福島市へ行って来たという、若い元同僚からはモモをもらった。カミサンの知人からは電話がかかってきて、急いでアッシー君を務めた。新鮮なメヒカリが手に入った。

近所からはもらい物の昔野菜「小白井きゅうり」と普通のキュウリが届いた。するとほどなく、久之浜に住む元同僚がプチトマトをどっさり持って来た。

糠床は漬けるものがなくても毎日かき回す。何本も漬けると、保存袋かパックに入れて冷蔵庫で保存する。それがなくなるまでは漬けずにかき回すだけになる。

一番いいのは毎日漬ける・食べる――を繰り返すことだが、キュウリは生(な)るときには生る。やはり何本も漬けることになる。

そうやって何も入っていない糠床をかき回していたとき、おや?硬いものがある。半分に切って取り忘れたキュウリだった。

古漬けになったキュウリはしょっぱい。薄切りにして水にさらし、塩出しをしてから、おろししょうがを載せ、醤油をかけて食べることにした。

土曜日(7月13日)の夕食は、糠漬けと古漬けのほかに、味噌を添えた生のキュウリが並び、さらにモモとトマトが添えられた。メーンはメヒカリの唐揚げ。これは熱いうちに急いで食べた。

そうそう、味噌も昔野菜保存会の仲間からちょうだいしたものだった。焼酎と大根の甘酢漬け以外は、すべてお福分けだった。それもとびきり新鮮な――。

というわけで、お福分けの余韻に浸りながら、1週間ほど家を留守にします。その間ブログは休みます。

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