2024年7月3日水曜日

1年の半分が過ぎた

                     
 6月30日は今年(2024年)の上半期最後の日、そして最後の日曜日。2週間ぶりに夏井川渓谷の隠居へ出かけた。

 やることは一つ。ネギの苗床から比較的育ちのいい苗を引き抜き、ネギの溝に定植する。

 今年は苗の養生に失敗した。苗が鉛筆くらいの太さになれば定植するのだが、それに近いのは数十本といったところ。大多数は耳かき棒くらいの細さだ。

 育ちの悪い苗は定植しても大きくならない。耳かき棒どころか楊枝(ようじ)のように細い苗は、これは畑の肥やしにするしかない。

 ネギ苗の定植は6月中に終えること――。幸いなことに、6月最後の日曜日は曇りがちの天気だった。それと、苗の本数が少なかったこともあって、引き抜き・定植はすぐ終わった。

 古いネギはすでにネギ坊主を形成したあとに、新しいネギを宿していた。いわゆる「分けつ」だ。

 ネギ坊主は採種用に摘み取り、わが家へ持ち帰って、軒下で陰干しを続けている。間もなく実の入った種だけを選び、乾燥剤とともに小瓶に入れて、秋の種まき時期まで冷蔵庫で保管する。

 ネギ坊主を形成した古いネギをいったん掘り起こし、皮をむいて花茎を根元からはずし、残りの分けつネギを溝に植え直したのが、2週間前の日曜日(6月16日)だった。

 それが45本。思ったより多かった。新しく植えた苗と合わせると、ざっと65本はある。とりあえず食べることよりも育てることが、今年のネギ仕事の目標になる。

 苗の定植が終わったあと、一休みをして、梅雨に入った庭の様子をチェックする。キノコの出る立ち枯れの木には何の変化もない。

 その根元付近に、遅まきながらホタルブクロの花が咲いていた=写真。ホタルブクロは梅雨の花で、渓谷では6月の半ばになると咲き出す。

 隠居の前の県道小野四倉線では、6月前半に花が咲いていた。それに比べると、隠居の庭のホタルブクロは日陰のためか開花が遅れたようだ。

 そんなことを思っていたら、後輩が軽トラに草刈り機を積んでやって来た。いつものように上の庭と下の庭を刈ってもらう。

 能登半島地震からちょうど半年。それだけではない、6月最後の日にネギ苗の定植をすませた。同時に、庭の草刈りも後輩の手で完了した。

 7月にはあれこれ厄介なことがある。できるだけ「宿題」はすませておきたい。少なくとも6月中をメドにしていた仕事は、あらかたすませた。

夜はいつものように、カツオの刺し身をつつきながら、一杯やる。これは初旬の何日に、あれは何日に……。あれこれ7月の日程を整理すると、気持ちもだいぶ落ち着いた。

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