6月30日は今年(2024年)の上半期最後の日、そして最後の日曜日。2週間ぶりに夏井川渓谷の隠居へ出かけた。
やることは一つ。ネギの苗床から比較的育ちのいい苗を引き抜き、ネギの溝に定植する。
今年は苗の養生に失敗した。苗が鉛筆くらいの太さになれば定植するのだが、それに近いのは数十本といったところ。大多数は耳かき棒くらいの細さだ。
育ちの悪い苗は定植しても大きくならない。耳かき棒どころか楊枝(ようじ)のように細い苗は、これは畑の肥やしにするしかない。
ネギ苗の定植は6月中に終えること――。幸いなことに、6月最後の日曜日は曇りがちの天気だった。それと、苗の本数が少なかったこともあって、引き抜き・定植はすぐ終わった。
古いネギはすでにネギ坊主を形成したあとに、新しいネギを宿していた。いわゆる「分けつ」だ。
ネギ坊主は採種用に摘み取り、わが家へ持ち帰って、軒下で陰干しを続けている。間もなく実の入った種だけを選び、乾燥剤とともに小瓶に入れて、秋の種まき時期まで冷蔵庫で保管する。
ネギ坊主を形成した古いネギをいったん掘り起こし、皮をむいて花茎を根元からはずし、残りの分けつネギを溝に植え直したのが、2週間前の日曜日(6月16日)だった。
それが45本。思ったより多かった。新しく植えた苗と合わせると、ざっと65本はある。とりあえず食べることよりも育てることが、今年のネギ仕事の目標になる。
苗の定植が終わったあと、一休みをして、梅雨に入った庭の様子をチェックする。キノコの出る立ち枯れの木には何の変化もない。
その根元付近に、遅まきながらホタルブクロの花が咲いていた=写真。ホタルブクロは梅雨の花で、渓谷では6月の半ばになると咲き出す。
隠居の前の県道小野四倉線では、6月前半に花が咲いていた。それに比べると、隠居の庭のホタルブクロは日陰のためか開花が遅れたようだ。
そんなことを思っていたら、後輩が軽トラに草刈り機を積んでやって来た。いつものように上の庭と下の庭を刈ってもらう。
能登半島地震からちょうど半年。それだけではない、6月最後の日にネギ苗の定植をすませた。同時に、庭の草刈りも後輩の手で完了した。
7月にはあれこれ厄介なことがある。できるだけ「宿題」はすませておきたい。少なくとも6月中をメドにしていた仕事は、あらかたすませた。
夜はいつものように、カツオの刺し身をつつきながら、一杯やる。これは初旬の何日に、あれは何日に……。あれこれ7月の日程を整理すると、気持ちもだいぶ落ち着いた。
0 件のコメント:
コメントを投稿