特別整理期間が終わって総合図書館が再開されると、その前から借りていた本を返し、すぐまた2回に分けて10冊近くを借りた(15冊まで借りられる)。
その返却日がきたので、バッグに詰めて返したあと、また本を借りた。すると、自動貸出処理ができなかった。未返却の本があるらしい。
窓口で確かめると、谷本真由美『世界のニュースを日本人は何も知らない6――超混沌時代の最前線と裏側」(ワニブックスPLUS新書、2024年)=写真=が、期限を過ぎても未返却だった。
返却する本は前の晩、貸出期限票で確かめながらバッグに詰めた。確かにそのとき、『世界の――』も入れた。
いったん帰宅して座卓の周りに積み上げた資料の間から本を探したが、ない。やはり返しているはずだ。
1時間後、また図書館へ行った。返却本の中に『世界の――」があるかどうか、確かめてもらうためだ。書架にはなかった。図書館にも、やはりない。返っていないという。
「どこかにまぎれ込んでいると思うので、確かめてみてください。こちらも探してはみますが」
ゆううつな気分で帰宅し、今度は寝床の周りを調べた。すると……。丸まったタオルケットの中から『世界の――』が出てきた。
それでわかった。昼だけでなく夜も暑くて寝苦しいので、寝床では掛け布団の代わりにタオルケット1枚ですませている。
睡眠薬代わりにバッグから『世界の――』を取り出し、寝床で読み始めたらすぐ眠りに落ちたのだ。
本を持ったまま手をタオルケットにのせ、目が覚めたら本だけがそれに隠れてしまったのだろう。
『世界の――』を探しているうちに、寝床のそばから2、3冊、別の本が出てきた。それは枕元におきっぱなしにした。
すると、カミサンがその1冊を手にして、「どこにあったの?」と聞く。カミサンも移動図書館の未返却本を探していた。が、敷き布団と電気スタンドの間に隠れて見えなかったようだ。
翌日、移動図書館のスタッフと連絡が取れた。最寄りの公民館に返せばいい、という(そういう返却システムも整備されている)。
それよりなにより、私は借りた本をすぐ返したい。カミサンも、公民館よりは図書館に返したい、というので、すぐ総合図書館へ出かけ、それぞれ本を返した。
どちらも睡眠薬代わりに寝床に持ち込み、寝落ちして本のありかを見失ったのが原因だった。
たぶん布団の周りには、敷布やタオルケットなどで見えなくなっているものがあるにちがいない。本の栞(しおり)は、探したら何枚か出てくるのではないか。
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