9月7日の日曜日はいわき市長選の投開票日だった。朝7時には投票所(地元の小学校体育館)へ出向き、5番乗り(カミサンは4番乗り)で投票を済ませたあと、夏井川渓谷の隠居へ直行した。
途中、稲刈りの終わった田んぼがあった。雨まじりの風で稲穂がなぎ倒された田んぼも目に付いた。
8月31日の日曜日は地区の市民体育祭が開かれ、隠居へは行けなかった。その前の日曜日10、17日は、カミサンの足の具合がイマイチだったので、やはり行くのを断念した。8月は、つまりは3日と24日の2回しか行っていない。
小川町三島の夏井川に残留したコハクチョウ(えさをやっている「白鳥おばさん」は「エリー」と名付けた)は、どうしているだろう。
というのは、3日にはいたが24日には姿を見なかったからだ。行きも帰りもいなかったのは、この春に残留してから初めてだ。
このまま姿を見せないとしたら、どこか下流へ流されたか。あるいは獣に……。前の「エレン」の場合は、大水のあとに下流で見つかっている。
今年(2025年)はカラ梅雨以降、9月に入っても酷暑が収まらない。そのため、隠居へは早朝に出かける。9時前後の二番列車が通過するころには、土いじりを終えて隠居で休む。
そして、昼前にはマチへ戻る。どこかで昼食をとることもあるが、たいていはサンドイッチなどを買って帰宅する。
7日もそうやって平地へ下ると、三島の夏井川の浅瀬に白いかたまりが見えた。縦に長いサギではない。ごみ袋でもなさそうだ。とすると、朝はいなかったエリーか。
車を止めてガードレール際からパチリとやり、撮影データを拡大すると、そうだった=写真。大水にも流されずに生きていた。
三島のハクチョウたちは、3月後半にはあらかた北へ帰る。それが1羽、4月中旬になっても残留している。日曜日に通るたびに、浅瀬を歩いていたり、河原に上がって休んでいたり……。それで飛べずにとどまったハクチョウだとわかった。
「ダウンジャケット」を着たまま、日本の蒸し暑い夏を過ごさなければならないのだぞ、おい。姿を見るたびに心配が募った。
それに、真夏は日差しを遮ってくれるはずの岸辺の竹林も、河川改修工事で消えた。あることはあるが、水辺からは遠い。
日曜日ごとの定点観測が8月は崩れた。カミサンの体調、地域の行事、そして異常な暑さ。7月も、20日は参院選の投・開票が行われ、地元の投票所の管理者になったために、隠居へは行けなかった。
それもあって、エリーへの思いがいつもより過剰になっていたらしい。1カ月ぶりに姿を見たときには心底ホッとした。
仲間がやって来るまであと1カ月。それまでなんとかがんばれよ。念力で言葉を送りながら車に戻った。
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