2025年9月9日火曜日

カワウの群飛

もう10日近く前になる。日曜日(8月31日)に地区市民体育祭が行われた。関係者の一人として早朝から会場に詰めた。

帰宅したのは午後1時ごろで、すぐぬるま湯につかって汗を流し、しばらく横になっていた。

夕方、マチへ刺し身を買いに行った帰りのことである。斜め右上空に黒い隊列が姿を現した。車と同じ東の方向に飛んで行く。

水鳥のウだ。飛んでいる姿を見ただけで、ウミウなのか、カワウなのか、わかるわけではない。

単純に、川の上流にいるのがカワウ、海や川の下流にいるのがウミウ――で分けているだけだ(ここではカワウということで話を進める)。

あるとき、夏井川渓谷の隠居で土いじりをし、合間に対岸の滝を見に行ったら、下流中央に露出している岩の上で3羽のカワウが日光浴をしていた。

3羽は時々、首を傾げたり、振り返ったりして警戒を怠らない。1羽が近くの岩場に飛び移る。くちばしを開き加減にして、盛んにのどを震わせる。

デジカメのレンズを最長にしてカシャカシャやり、モニター画面で拡大すると、目やあごの黄色い皮膚の裸出部はあごで終わっているもの、のどまでいっているものと個体差があった。色にも濃淡がある。カワウの若鳥らしかった。

そんな体験もあって、内陸でえさをあさっていたカワウたちが、ねぐらへ戻るために少しずつ合流し、最後は大編隊になった。そう推測したのだがどうだろう。

助手席のカミサンが何回かカメラのシャッターを押した。あとで撮影データを確かめ、パソコンに取り込んだが、隊列はかすかに写っているだけだった。

データを拡大すれば、1羽1羽がカワウのシルエットだとわかる。が、ポイントは横一列に並んだその長さだ。

とにかく長い。こんな長いカワウの隊列は初めて見た。それを部分的に拡大(切断)して分かりやすくしたとしても、長さは伝わらない。

が、スマホでブログを読む人は、何が写っているんだ、何も写っていないではないか、となる。

全体では横に長い62羽の隊列だが、それではやはりわからないので、半分の35羽程度まで拡大したのをアップした=写真。なんだ、空しか映っていないではないかといわれたら、もう「ごめんなさい」である。

これはだいぶ前に聞いたことだ。いわきの夏井川でウの姿を見ることはまれだった。野鳥の研究者も「いわきにいるのはウミウ」という判断だった。

が、夏井川を毎日見ていると、その常識が通用しない、という思いが強くなっていた。

毎年、ウの数が増えている。カワウではないのか。野鳥の会の「参考調査」でカワウが増えていることがわかった。

これだけの大群である。福島県のデータによると、いわき市内では北部の夏井川河口横川にカワウの「コロニー」がある。南部は鮫川御宝殿に「ねぐら」がある。

 コロニーもねぐらも一緒だろう。とすれば、カワウは横川のコロニーへ戻る途中だったか。 

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

横川をよく散歩しています。 多くの川鵜がいます。 

タカじい さんのコメント...

ありがとうございました。