2025年9月29日月曜日

秋の衣食住に

                                
 秋の彼岸に合わせるように、夏から続いていた酷暑がひとまず去った。日が沈むと涼しくなり、夜が明けるとひんやりしている。

 若いときはそのくらいの寒暖の差は平気だったが、後期高齢者になった今は、鈍感ではいられない。風邪は万病のもと。用心、用心――となる。

タオルケット1枚だった寝具に、薄い夏用ふとんを掛けて、背中が冷えないようにする。上は下着の丸首シャツだけだったが、今は長そでのパジャマが加わった。

晴れた日中も室内にいると、半そでシャツでは腕が寒く感じるときがある。で、秋の彼岸の墓参りを機に、上着も長そでに替えた。

晩酌のおかずも変わった。冷製味噌スープが熱々の味噌汁に戻り、前夜の残り物(焼き肉など)も、冷製ではなくチンして食べる。チェイサー用のポットの水も氷なしになった。

つい先日まで、暑いときには一日に2本は食べていた「ガリガリ君」も、この何日かはごぶさただ。

暑さがちょっとぶり返した土曜日(9月27日)に小さいガリガリ君を食べたものの、あらためてまとめ買いすることは、今季はもうないだろう。

茶の間のガラス戸も、玄関の戸も、いや窓という窓は全開していたのが、庭が暗くなる時間に合わせて、早めに閉めるようになった。扇風機も止めている時間が長くなった。

昼間から家に入り込んでいた虫たちは、(戸閉めが早くなったためかどうかはわからないが)朝になると棚や畳の上で横たわっていることがある。

なんという蛾、なんという蝶なのか。翅の色や模様がおもしろくて、動かなくなった虫をながめてはネットで検索する。

それが彼岸のあと、蛾、トンボ、蝶と続いた。夏井川渓谷の隠居で回収した虫(たぶんゲジゲジ)のぬけ殻(小瓶に入っている)と合わせて、手元にある「標本」をパチリとやった=写真。

虫たちも短いいのち必死に生きて、たまたま庭の延長のような茶の間に飛び込んで来て、そこで息絶えた。

身元(種)が分かれば庭の草むらに返す。が、それがなかなか判明しない。二つの目玉のような「巴(ともえ)」紋のある蛾は、前にも現れたハグルマトモエかと思ったが、翅の形が違う。標本だから分かったのだが、裏面は鮮やかな赤橙色をしている。

蝶はいまのところお手上げ。トンボはナツアカネか、アキアカネかわからない。識別ポイントは胴体横の黒い帯らしいが、しろうとには同じに見える。

そして、酷暑から普通の暑さに戻った今、これからも要注意なのが蚊だ。庭ではヤブカが大敵だが、夕方になるとイエカが飛び回る。茶の間では朝起きたときから寝るときまで、いや24時間、蚊取り線香が欠かせない。

蚊のチクリがやむのは、近年では11月に入ってからだ。少なくともあと1カ月半は蚊取り線香の世話になる。そう覚悟していた方がよさそうだ。

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