2016年8月30日火曜日

台風警戒

 きょう(8月30日)、いわき市内の小・中学校は臨時休校になった。隣の草野地区にあるカレー料理店も休業を決めた。夜に予定されていた同地区(9行政区のうち泉崎・下神谷・赤沼・六十枚の4行政区)の原子力防災図上訓練も延期された。
 下神谷・赤沼・六十枚区は夏井川の最下流左岸域~沿岸域に位置する。カレー料理店は下神谷にある。1週間前、台風9号が接近したときには、防潮林の陸側、横川(夏井川と仁井田川の河口をつなぐ)の水位が上がったため、未明に避難勧告が出た。
 
 今度の台風10号はきょう午後、東北地方に接近・上陸する。台風統計を取り始めた昭和26(1051)年以降、東北上陸は初めてのことだとか。強い勢力を保ったまま上陸するため、福島県知事もわざわざ記者会見で警戒を呼びかけた。
 
 9号の避難勧告にからんで、近所の人と話していてガクゼンとしたことがある。わが行政区は神谷地区の中神谷南区、隣は草野地区の下神谷区だ。下神谷と中神谷の区別がつかない、横川がどこにあるかわからない、目の前を流れる三面舗装の三夜川(農業排水路)がそれか――これでは洪水の危険が迫ったとき、いのちが危うい。
 
 昔は田んぼか畑だったところで、土着の人はほとんどいない。土地の地理や歴史に通じていなくても暮らしは成り立つ。が、自然災害はそうはいかない。今でも大雨になるとすぐ歩道が冠水する。「水害常襲地帯」に住んでいるという認識が必要だが、どうだろう。最低でも主要道路や川の名前・位置、区内の中層建築物くらいは頭に入れておきたいものだ。
 
 きのう、カレー料理店に用事があったので、夏井川左岸堤防~六十枚橋~右岸堤防~海岸道路と遠回りをしながら出かけた。右岸河口部の公園では作業員の乗ったクローラ(無限軌道)式の草刈り機がフルスピードで回っていた=写真。広大な河川敷では重機型の草刈り機を投入しないと間に合わない。閉塞している夏井川河口では、高波が砂丘を超えて川の方へ押し寄せていた。これでは大雨時、横川の水位が上がるに決まっている。
 
 遅まきながら、帰宅後、市の防災メール配信サービスを受けられるよう、登録をすませた。パソコンなので外出中は情報に接することができない。とはいえ、在宅ワークの身にはこれでおおむね間に合うだろう。
 
 先日の原子力防災図上訓練のときにも痛感したが、行政区内の情報連絡網を確立すること、地名や川の名を明記した区内のマップを用意すること――これが当面の課題になる。けさは起きるとすぐ、玄関わきの鉢物をテープで固定した。

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