2017年2月23日木曜日

ホープツーリズム

 いわき市の観光部門の職員と雑談しているうちに、インバウンド事業とダークツーリズムの話になった。インバウンドは訪日外国人旅行、ダークツーリズムは福島県の場合、地震・津波・原発事故のあった浜通りの「悲しみ」に触れる観光のことだ。県はその裏返しなのか、「ホープ(希望)ツーリズム」ということを言っている、という。
 1年近く前のことだが、震災後知り合ったフランス人女性写真家デルフィンと一緒に、若い同時通訳氏らが京都からやって来た。彼は右京区京北(けいほく)の山里を拠点に、外国人を対象にした里山ツーリズムを手がけている。インバウンドという言葉をこのとき知った。

 2013年晩秋、デルフィンが「森を歩きたい」というので、夏井川の渓谷林と集落を案内した=写真左。おととし(2015年)の月遅れ盆には「じゃんがら念仏踊り」を写真に撮りたいというので、ハマに近い農村の新盆の家(カミサンの親戚)へ出かけた。どちらも「ディープないわき」だ。日本人の普通の暮らしや習慣、自然に興味を持つ外国人が増えているという。その実例を見る思いがした。
 
 ダークツーリズムとホープツーリズムはセットだ――と若い評論家が言っている。コインでいえば裏と表の関係だろう。

 視察ツアーを案内している人の話や県の資料をネットで読むと、浜通りの復興に向かっている団体や人の活動、現状を見て、自分の住む地域の防災に生かしてもらいたい、ということのようだ。悲しみのなかから未来への教訓をくみ取ってほしいからこそホープツーリズムなのだ、ということになる。

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