日曜日には夏井川渓谷にある隠居へ行く。用があって行けないことも、もちろんある。おととい(1月29日)がそうだった。昼、近所の中華料理店で新年会が開かれた。
隠居へ行けば土いじりをする。が、今はシーズンオフ。わが家の生ごみを菜園に埋めると、やることはない。首からカメラをさげて周りをぶらぶらしたあとは、茶の間のこたつに入って昼寝をするだけ。
カミサンは、冬でも庭の草むしりをする。のこぎりを持ち出して庭木の剪定もする。父親はなんでもできる人だった。カミサンの実家の庭は広い。父親が自分で作庭した。ときどき“庭師”になるのは、父親の血を受け継いだからだろう。
渓谷の隠居は、庭から一段下がったところに第二の庭(空き地)がある。上の庭だけで手いっぱいなので、下の庭は地主に返した。ヨシやススキが密生する。年に2回は業者に頼んで草を刈る。
元は畑だったそうだ。第二の庭の境は土手になっている。今は木が生えてヤブ化した。1カ所、けもの道がある。冬、ヤブの木に何度かエノキタケが発生した。が、あまりにもボサボサなので、カミサンがときどきノコギリを握って格闘する。
1月下旬の日曜日、隠居の茶の間から向かい山をながめていたら、ヘルメット姿のカミサンが下の庭に降りて、境界の木々に絡まるつるを切り始めた=写真。ヘルメットには「(有)〇×土木」と書いてある。わが家の近所に元土建業の老夫妻が住んでいる。奥さんとカミサンは茶飲み友達だ。その縁で、不要になったヘルメットをもらったのだろう。
街場の庭も山里の庭も、手を抜けばたちまち草木に覆われる。庭が庭であるためには草をむしり、木の枝を剪定しないといけない。小学校の分校の校庭くらいはある庭だとなおさらだ。雑仕事が次から次に見つかる。わが家では、力仕事はカミサン、軽作業は私と役割が逆転している。
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