日曜日(2月26日)に夏井川渓谷の隠居へ出かけた。水道は止まったまま。自宅からやかんに水を入れて持参した。庭に生ごみを埋めたあと、井戸からポンプアップするモーターに“呼び水”をする。が、今度も空振りだった。
カミサンは、断水がガマンできないらしい。「せっかく水を持ってきたのだから」とハッパをかける。駄目なものは駄目だ、無駄なエネルギーは使いたくないのだ、と言っても、呼び水を続けているうちに復活するかもしれない、と言ってきかない。言葉の波動が左の耳から右の耳に抜けていく。
隠居ではいろいろやることがある。カミサンはヘルメットをかぶってあちこち木の枝を剪定している。私も、カミサンが前に剪定した菜園の梅の木の枝を片づける。庭に出ているササダケの地下茎を切断する。そうして少し体を動かしたあと、隠居に戻って朝寝をした。
昼になった。「どっか、食べに行こう」。白菜漬けが切れたのを思い出して、1月8日に出かけたのと同じルートで、三和町下市萱の直売所・三和町ふれあい市場を訪ねることにした。
V字谷の底(川前)から山上(差塩=さいそ)に駆け上り、天上の平野を過ぎて下ると、好間川沿いの三和の集落(下市萱)に出る。今度も川前の田んぼの土手に雪が残っていた。2月になって雪が降った。その名残だろう。差塩は、日陰の山の斜面が雪で覆われていた。路肩に残る雪の形を見ると、除雪車が出たようだ。おかげで車道は日陰でも雪なしだった。
下市萱へと下る前に長い坂がある。峠に近づいたとき、前方の空をジェット旅客機が斜めに横切って行った=写真。「坂の上の飛行機雲」とはおもしろい。
ふれあい市場では、パック入りの漬物をいくつか買った。白菜は? 朝はあったが売り切れた、という。時期としては終わりに近いし、内部に花芽を形成し始めているから、これからは「菜の花」が食材だ。マチのスーパーには出回っているが、それは南の方から入って来たもので、いわきではまだ早い。で、糠漬けを再開するまで地場のみそ漬けなどでつなぐことにした。
ふれあい市場のとなりのラーメン屋で昼食を――と思っていたのだが、またまた混雑していてあきらめた。結局、昼食は同じ三和町でも平のマチの方へ寄った店でとった。
けさはかなり冷え込むという予想だったが、小名浜では最低気温が氷点下0.6度にとどまった(6時発表で氷点下1.3度)。渓谷の隠居の室温は小名浜より2、3度は低い。洗面所の水道の元栓を開けてしまったことを思い出す。とはいえ、これもおとといは水が出なかった。水道管内の空気は冷えるだけ。問題はないだろう。「光の春」と「寒さの冬」の綱引きはまだまだ続く。春が近いからと油断したときほど寒波にやられる。
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