2018年11月19日月曜日

ふれあい市場10周年感謝祭

 きのうの日曜日(11月18日)は次々に知り合いと会った。小春日のいい一日になった。
いわきの山里、国道49号沿いの直売所「三和ふれあい市場」=写真=が10周年を迎え、感謝祭を開くというので、朝、山陰にある夏井川渓谷の隠居へ行く前に直行した。

感謝祭は9時に始まった。その前に――と思いながらも、出かけるのが少し遅れた。9時ちょっと過ぎに着いたら、駐車場はすでに満パイだった。

直売所の中に入ると、レジの前に長い列ができていた。列から声がかかった。なんだ、お前も来ていたのか――とは口に出さなかったが、“ミニ同級会”の常連(わが家の水道のホームドクター)が奥さんと並んでいた。山里、直売所、野菜、漬物……。同世代の食の嗜好はたぶん一致している。

品物を選びながら、列に並んでいる同級生と少し話した。周りの人の耳に入るのはしようがない。そうしないと聞こえないほど人波で騒然としている。同じ“ミニ同級会”の常連3人が、1週間のタイ修学旅行へ出かけた。前日の土曜日(11月17日)が帰国日だ。今回はパスしたこともあって、2人で「きのう帰ってきたはず」「そうだった」。また“ミニ同級会”を開いてタイの話を聞かねば――。

フキの油いためや梅干し、キュウリの漬物、ネギなどを買ったあと、サービズのトン汁を口にした。キノコも入っていた。お茶を持ってきた女性を見て、カミサンが声をかける。「シゲヨさん?」。「かしわもち」で知られるシゲヨさんだった。ふれあい市場に農産物を卸している生産者が総出で10周年の感謝祭を盛り上げている。ふだんは「当番でふれあい市場に来ている」そうだ。

「震災後は初めてですよ、顔を見るのは」と私。私のなかでは、ビフォー・アフターの基準は東日本大震災・原発事故だ。それから、国道49号沿いにあるシゲヨさんのかしわもちの直売所や、わが家の近所にいる知り合いの話になった。

震災後、会えずにいて気にかかる人が何人もいる。その一人の「今」がわかった。これも暮らしていくうえでの安心材料になる。

拙ブログで確かめたのだが、2009年の暮れ、シゲヨさんが突然、わが家へやって来た。近くの知り合いの家へ行く途中、かしわもちと白菜2玉、パック入り白菜キムチを持ってきてくれた。白菜はあとで漬けた。甘かった。

シゲヨさんの自宅で石窯ピザ焼きを体験したこともある。彼女にはいろいろ教えられた。「ネギは土付きでいいが、大根は取ったらすぐきれいに洗わないと」「いわきの野菜は三和。三和の野菜はうまいよ」

このあと、隠居へ行って土いじりをし、午後3時には街へ戻ってラトブの図書館へ寄る。エスカレーターで1階まで下りたら、マイクの声が聴こえてきた。いわき芸能倶楽部の古扇亭唐変木さんが落語をやっていた。聴衆にひとり、知り合いがいた。マジックの火の車太郎さんは出番を終えたところだった。マジシャンはずいぶん減量したようだ。

出演者2人としばらく話してから、魚屋さんへ直行した。もうカツオは揚がらなくなったのだろうか。ヒラメとサンマの刺し身を頼んだ。あとで気づいたのだが、店を出る・入る、ですれ違った先客に覚えがあった。知り合いだった。震災後、初めて顔を見た。元気そうでなにより――。

  おっと、忘れていた。渓谷では街へ車で戻る途中、隠居の隣の地区にある陶芸アトリエを訪ねるという高校生の“孫”と母親に会った。“孫”の顔を見るのは久しぶりだ。近々、わが家へ遊びに来る=カレーライスを食べに来ることになった。

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