きょう(11月4日)は日曜日で、作家吉野せいの命日。いわき市立草野心平記念文学館で吉野せい賞表彰式が行われる。総評と選評を述べないといけない。
その前に、朝9時から神谷(かべや)市民歩こう会が開かれる。歩こう会のコースは神谷公民館~夏井川堤防~六十枚橋~ざわみき公園(河口部)までの往復9.5キロだ。河川敷と堤防を、ごみを拾いながら歩き、ざわみき公園で昼食・自由時間のあと、公民館へ戻って景品が当たる抽選会を開いて解散となる。
吉野せい賞の表彰式は命日の4日に近い日曜日と決まっている。去年(2017年)はどういうわけか第二土曜日(11月11日)にずれ込んだので、歩こう会に参加できた。今年はまた日程が重なった。
歩こう会は、いわき市青少年育成市民会議神谷支部の地域部会が主催する。神谷地区の区長8人が分担する充て職のひとつで、支部長を務めている。出発前にあいさつし、一行を見送ってから小川の山上にある文学館へ向かう。
夏井川の様子を見ずにしゃべるのも気が引ける。きのう午後、車でコースの“下見”をした。夏井川の堤防に出るとすぐ、川中島にハクチョウが12羽、飛来していた。そこからちょっと下流にサケのやな場がある。右岸のいけすでサケが尾びれを見せながら水しぶきを上げている=写真上1。
六十枚橋から下流側、アグリパークいわき(観光いちご園)の一画に、追尾型の太陽光発電基地がある。それを間近に見ながら行くと、堤防の天端が急に幅広くなる。東日本大震災で堤防や河川敷に亀裂が走り、津波が夏井川を逆流した。堤防をかさ上げし、補強した結果、最下流部だけ車が楽にすれ違えるようになった。
河口部では、釣り人が何人か糸を垂れていた。先日、河口部まで車を走らせたとき、夏井川に合流する横川(仁井田川)に地質調査のための足場が組まれていた。調査が終わったらしく、足場は解体されてなかった。
河口の磐城舞子橋を渡り、対岸の堤防をさかのぼって、平市街のはずれにかかる平大橋から再び左岸堤防にのり、川中島のハクチョウを見て帰った=写真上2。ざっと30分の間に、ハクチョウは3羽増えて15羽になっていた。
きょうのあいさつでは、きのう見たハクチョウとサケのバシャバシャを紹介しながら、「足元のごみを拾うだけでなく、回りを、川を眺めて楽しんで」と言おう。「毎年同じことをしゃべっている」。そう受け取られても、自然にはマンネリはない、そのつど違った表情を見せるのだから、と開き直って。
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