日曜日に行事が入ると、頭の切り替えができなくて困る。現役時代もそうだった。
「人間と人間の世界」にどっぷりつかってへとへとになった週末、夏井川渓谷の隠居へ行くと、V字の谷や樹木の緑に圧倒されて「自然と人間の関係」に思いが至る。そのなかで土いじりをしているうちに、元気が戻る。
ところが、この秋――。10月下旬からは、28日を除いて日曜日には隠居へ行っていない。平日、気になって、とんぼ返りで様子を見てくるだけだ。
きのう(11月11日)も、いわき地域学會の巡検があって、いわき駅裏側の物見ケ岡(磐城平城跡)を歩き回った。<きょうはオレの日曜日ではない>と自分に言い聞かせて、主催者の一人として参加した。
歩き疲れてクタクタになった。そこへ、巡検担当でもある事務局次長が「11・12月の市民講座開催、会報「潮流」原稿募集の案内チラシを印刷してしまいましょう」といってきた。予定より一日早い。急に親戚の葬式が入ったのだという。それもこなして、さらにクタクタになった。あとはもう、焼酎をグイッとやって、カツオの刺し身をつついて、寝るだけ――。
いつもの魚屋さんへ行ったら、顔を見るなり「カツオ、はずれたー」という。仕入れたのはいいが、さばいたらカネをもらえるようなものではなかった。「(ほかには)なにがあるの」「マグロ、サンマ、タコ、……」。サンマとタコの刺し身にした=写真。
サンマを食べるのは、実は今シーズン初めてだ。カミサンも、かなり前からサンマを焼いて食べたかったようだが、カツオが入荷し続ける限りは「カツ刺し一辺倒」の私に遠慮していたのだろう。
味は? 甘くてうまい。しかし、カツオと違ってボリュームがないから、どんどん数が減っていく。満足感はカツオに遠く及ばない。やはり、カツオが入荷するうちはカツオ刺しで――を再確認した。
きょうは曇りだが、あとで夏井川渓谷の隠居へ出かけて土いじりをする。一日遅い“マイ日曜日”だ。カエデの紅葉が見ごろだろう。
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