2015年8月13日木曜日

再び「静かな家」に

 たったそれだけのことに? そう。改良を要望して1年3カ月。やっと家の前の道路のへこみにアスファルトが盛られた。前回は要望して7カ月だった。
 道路にへこみができ、中・大型車が通るたびに「ズン、グラッ」と家が揺れる。一日5回としても1年で1800回、「ズン、グラッ」とくれば、家そのものがゆるむ。階段に積んでおいた本が、地震もなく、風もないのに、突然、崩れ落ちたことがある。家の前の道路を通る車の振動でそうなったとしか思えない。
 
 へこみができた原因ははっきりしている。2010年6月、局地的な豪雨に見舞われて家の前の歩道が冠水した。当時の行政区長がたまたま目撃して冠水防止策を市に要望した。年が明けた1月、業者が側溝に穴をあけ、車道中央の下にある下水道管と直結した。土を埋め戻し、アスファルトで路面を修復したが、これが次第にへこみ、中・大型車両が通ると家が振動するようになった。
 
 工事のあと、東日本大震災が発生し、家の基礎がこわれた。その後遺症もあるのだろう。とはいっても、道路の土を掘り返して戻す段になったら、何回か細かく土を固めてやらないといけない。下水道業者はそのへんがわかっていない。一気に土を戻して上から一回固めただけではないか。地中にすき間が残っているから、車の往来ごとに沈みこむ――土木屋さんの見立ては厳しかった。

 行政区で新年度が始まるとすぐ、区内の「箇所検分」をして壊れた側溝のふたの取り換えなどを市に要望する。道路のへこみの改善も、まず2012年に要望した。それからほぼ7カ月後の師走、家の前の市道のへこみにアスファルトが盛られた。家の振動が収まった。

 と思ったら、再びへこみが始まり、「揺れる家」に戻った。2014年5月、再度、市に要望した。今年も再要望した。ようやく月遅れ盆前に工事が行われた=写真。

 おととい、きのうと家の揺れを感じなくなった。静かだ。不思議なもので、そろそろ役所に問い合わせてみようと思っていたところに、工事車両が現れたのだった。平地区だけでそうなのだから、市全体ではかなりの件数になるのだろう。いちいち市議会議員に口利きを頼むようなことではない。担当の若い職員とはすっかり顏なじみになった。

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