2015年8月6日木曜日

四倉海水浴場へ

 きのう(8月5日)は午前中、サウナのような茶の間でノートパソコンのキーボードをたたき続けた。午後、仕上げた原稿をネット経由で送ると、もう何をする気にもなれない。少しは解放感が作用して、海へ行こう――カミサンを車に乗せて出かけた。
「マユール」へ行って遅い昼食をとった。このところ、昼はほとんど食欲がない。無理をしてでも食べないと――カミサンは冷やし中華を食べたいといい、、私はカレーをといって譲らなかった。カレーが勝った。

 前夜は睡眠不足も手伝って、いつものようには食べもせず、飲みもせずに寝た。真夜中、滞留する熱気に目が覚めて、この夏初めて扇風機を寝床に持ち込んだ。わが家は、昼は猛暑日に近い真夏日、夜は熱帯夜。それが7月後半から続いている。

 マユールで食事をしたあと、海岸道路経由で四倉海水浴場へ出かけた。四倉は砂浜が広い。車を止めたあと、汀までかなり歩く。素足だとすぐアチチとなる。それが嫌で、サンダルのまま砂浜を歩いた。それでも砂がサンダルに入り込む。熱い。アスファルト路面にフライパンを置いて、卵を割って落とす。と、目玉焼きができる。そんな暑さ=熱さだ。海風が心地よかった。

 平日の水曜日、午後2時半――。海水浴客は150人ほどだった。バードウオッチャーではないが、カウントできるレベルだと、つい自分で確かめてしまう。延べ人数ではどのくらいになるのか。

 海水に足をひたす。カミサンが「水虫に効くんじゃないの」という。半分はそのつもりで来た。それよりなによりショックだったのは――。くるぶしまで海水につけた程度だったが、引いては寄せ、寄せては引く波を見ていて、少しめまいのようなものを感じた。

 阿武隈の山里で生まれ育った。小名浜の海、今のように臨海工場が林立する前の、当時、日本水素の従業員アパートがあった吹松で、従姉妹(いとこ)たちに連れられて、初めて海に入った。小学校に上がる前の、5、6歳のころの記憶。押し寄せる波に恐れをなし、めまいを感じた。

 海水に体ごとつかっていないと、海の感覚は退行するのか。もう30年以上、海では泳いでいない。

 けさも「天日燦(さん)として焼くがごとし……」(三野混沌)だ。日照りの夏、野菜は大丈夫か。

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