きのう(8月4日)、夕方5時。久之浜の波立海岸そばの駐車場に立つ。海風がほてった体を冷やしてくれる。
駐車場の一角に簡易倉庫が並ぶ。カミサンの知人の倉庫もある。震災前、久之浜で靴と衣類を販売していた。今も仮設店舗で営業している。その知人が倉庫へやって来るまで少し時間があった。が、海のエアコンが作動している。待ち時間が苦にならなかった。
久之浜も大津波に襲われた。火災が起きた。知人の店はその地区からは離れていて、被害は軽微ですんだ。しかし、防災緑地ができるために建物を取り壊さないといけなくなった。衣類を“放出”することになり、倉庫にたまるとカミサンに連絡がくる。今回は前日にカミサンから言われていたので、運転手である私の方から久之浜行を催促した。
猛暑が続く。日中は近所の義伯父の家に“避難”して資料読みをした。風が吹きぬける分、わが家の茶の間よりはましだが、その風が弱かった。夕方には海風が恋しくなった。
久之浜の手前に四倉海水浴場がある=写真。高床式の監視塔が見える。夕方でも人がかなりいるようだった。震災前、いわき市内には10の海水浴場があった。今は南の勿来、北の四倉だけだ。
近年、勿来より入り込みの多かった薄磯は、大津波で集落が消滅し、地盤沈下もあって砂浜が狭く小さくなった。海岸堤防のかさ上げと防災緑地の建設が行われており、海水浴どころではない。南隣の豊間と合わせ、ダンプカーがひっきりなしに行き交っている。豊間で名古屋ナンバーのダンプカーを見たときには、さすがにうなった。
四倉海水浴場は砂浜が広い。国道側には近くのバイパス工事で出た残土の仮置場がある。どこの浜へ行っても、「海が見えなくなった」「海が遠くなった」という話を聞く。四倉も作業現場の奥に海水浴場があるような感じだった。
久之浜から帰宅して車から衣類を取りだすと、すぐほてりが復活した。いつまで「真夏日」が続くのか。晩酌を始めると、どうもピッチが上がらない。少しずつ睡眠不足になっている。寝苦しくて夜中、何度も目が覚める。けさはとうとう寝坊した。太陽がまぶしい。
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