ラグビーのワールドカップがイギリスで開かれている。日本は強豪・南アフリカに勝ち、「大金星」「歴史的勝利」とマスメディアを興奮させた。にわかに日本チームが脚光を浴びた。個々の選手にも光が当てられた。なかでもあのポーズ、五郎丸歩選手のキックにはラグビーを知らない人間も目を丸くした。
日本が南アに勝って間もないシルバーウイーク最終日、長男一家が遊びに来た。小2と年長組の孫がジイ・バアと遊んでいるうちに、上の子が「五郎丸ポーズ」をとった=写真。ひざをそろえ、中腰になり、印を結ぶような姿勢をとる。父親が高校時代、ラグビー部に所属していた。一緒にテレビを見て覚えたのだろう。私もテレビのワイドショーで彼の「ルーティン」を知った。
孫のポーズはもちろん、五郎丸選手のようにはいかない。どうしても5、6歳ごろにやった「カンチョウポーズ」になる。しかし、8歳の子が五郎丸選手をまねるくらいだから、ラグビーのナショナルチームはメディアを介して日本列島に強烈な印象を残した。
南アに勝ったあと、スコットランドに負け、サモアに勝った。南アに勝っただけですごいのに、サモアにも勝って力が本物であることを証明した。イギリス時間10月11日午後8時(日本時間12日午前4時)からアメリカと対戦する。スコットランドがサモアに辛勝したため、ベスト8には入れなかったが、予選プールで2勝し、3勝目もありうるのはすごいことだ。
さて、きのうは10月10日。きょうは東日本大震災から4年7カ月の節目の日。けさはこれから、日帰りで「松田松雄展」を見に盛岡へ出かける。郡山から新幹線に乗る。
イベントや大災害の「月命日」に意識が引っ張られていたが、10月10日は旧「体育の日」、父親の誕生日で命日だった。父親が73歳で死んだとき、孫である私の子は15歳と13歳。私が73歳のとき、長男の子、つまり孫は14歳と12歳か。「五郎丸ポーズ」が祈りのポーズにみえてきた、なんていうのはうそだが、人の生き死に、登・退場は振り返れば速い。
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