42年ぶりの盛岡市は、いちだんと都市化していた。とはいえ、仙台市のように高層ビルが林立しているわけではない。見上げる空は広かった。
市の中央を北上川が流れ、街なかで中津川と雫石川が合流する。中津川は東の北上高地、雫石川は西の奥羽山脈に発する。その山並みの間に広がる盆地のまちが、宮沢賢治のいうイーハトーブはモリーオ市だ。
雫石川を越えて県美へ行き、中津川に近い官庁街にある店で土産品を買い、裏が北上川の、賢治ゆかりの光原社を訪ねた(川の名前と位置関係は帰宅してから確認した)。観光客が次から次にやって来た。カネには縁のなかった石川啄木と賢治だが、土産品や書籍などを通して後世の人たちを養っている。賢治人気は40年前よりさらに高くなっているのではないか。
光原社へは42年前にも行った。記憶はほとんど薄れていたが、隣家との境の白壁に賢治の言葉が書かれているのは覚えていた。店の前の通りが新しくなっていた。いわき市平の本町通り(一~三町目)同様、車がスピードを出せないよう、わざとジグザグになっている=写真。ただし、こちらは相互通行ができる。
県美だかの情報ボックスに、第71回希望郷いわて国体冬季大会開始式一般観覧者募集チラシがあった。スケートは2016年1月27日、スキーは同2月20日に開始式が行われるという。42年前にも、岩手で冬季国体が行われた。それと、小岩井農場へ行ったとき、雪まつりの雪が足りなくて、自衛隊が出動して雪をかき集めていたような記憶がある。
新婚旅行から42年たって、またまた岩手で冬季国体が開かれる。雪のない県をのぞいて冬の国体が国内を一巡したことになる。年をとるはずだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿