日本の東方沖を超大型の台風23号が北上している。きょう(10月8日)、いわき地方はその影響で西の風が吹き荒れるとか。朝6時半現在、風は冷たく、茶の間のガラス戸が時折、ガタン、ガタンと鳴っている。
きのうは北風だった。雲のかたまりが目に見える速さで北から南へと移動していた。きのうに続いてきょうも体感温度が下がりそうだ。
きょうは「燃やすごみ」の収集日。きのうは「燃やさないごみ」と「容器包装プラスチック」の収集日だった。「燃やすごみ」の日はカラス除け、「容器包装プラスチック」の日は風が強ければ飛散防止のためにネットをかぶせる。きのう、そのネットへのごみ袋の入れ方が悪かったのか、3~4個吹き飛ばされていた。車で出かけるところだったが、拾い集めてネットに戻した。
いわき駅のびゅうプラザで東北新幹線の切符(郡山―盛岡)を買った。窓口に並んでいると、古巣のトップが券売機でサッサッとやり、「こっちでも買えるよ」と一声かけて外へ消えた。券売機を利用するのは在来線の一駅ないし二駅区間くらいと思っているアナログ人間は、こういうときには一歩も二歩も遅れをとる。
それでも我慢して並んでいると、別のところから現れた駅員氏がどうぞと券売機へ誘導した。言われるままに指タッチを繰り返す。往復料金を払う段になって1万円札を5枚入れたら、切符とおつりが出てきた。拍子抜けするほど簡単だ。待たないですむ。
北風の吹き荒れる中、北への往復切符を買ったあと、もしや夏井川に北からハクチョウが飛来していないかと、夏井川の堤防を利用して帰った。毎年、新川との合流部でハクチョウが越冬する。そこに1羽、白い大型の鳥がいた。急いで車を止め、写真を撮って拡大すると……。ハクチョウではなく、首を低くして水中の魚を狙っているダイサギだった。くちばしが黄色いのでわかった。
その下流1キロ強のところに夏井川鮭増殖漁業組合の簗(やな)が設けられた=写真。セイタカアワダチソウも黄色い花を咲かせ始めた。サケの溯上(そじょう)が始まったようだ。
組合が採捕し、人工採卵をして育て、年が明けて放流した稚魚が北の海へ渡って成長し、3~5年後に帰って来る。ということは、震災後放流された稚魚が成長して戻り始めていることになる。
このところずっと北緯50度がらみの本を読んでいる。野口雨情が訪ね、宮沢賢治が妹の死後に訪れたカラフト(サハリン)を、もしかしたら来年(2016年)、同級生と訪ねる。還暦を機に始めた“海外修学旅行”の5回目だ。
おとといあたりから座卓代わりだったこたつにスイッチを入れた。カバーはまだかけない。10月前半、寒さをうんぬんする時期ではないが、今年はちょっと冷えが早いようだ。盛岡、ハクチョウ、北緯50度、そしてサケ。「銀河鉄道の夜」が生まれた北の世界へと思いはふくらむ。
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