2017年1月22日日曜日

いわきの明るい冬

 雪になるかもしれない――予報から悪天候を覚悟していたが、朝には天気が回復した。雨で終わった、
 きのう(1月21日)は、関係する催しが二つあった。一つは、神谷(かべや)地区区長協議会主催の「新春のつどい」。もう一つは、いわき地域学會が共催する文化フォーラム「江戸時代の文化を語る」。文化フォーラムは仲間にまかせ、「新春のつどい」に主催者側の一人として加わった。

「新春のつどい」は旧神谷村に属する平・鎌田山、東日本国際大の食堂「鎌田レスト」で行われる。大学は、いわき駅を中心とした平市街地の東方にある。鎌田山からは逆に市街西方、屏風のような阿武隈の山並みが見える。朝は、この屏風が雪化粧をしていた。昼前、準備のために「鎌田レスト」へ着いて屏風をながめたら、あらかた雪が消えていた。

 いわきにも、もちろん雪が降る。積もる。が、平地と山地では雪に対する感覚が異なる。平地の住民である私は、いわきの山里と平地を比較するなかで、平地には冬がない、春・夏・秋、そしてそれよりちょっと寒い秋があるだけ、という思いを抱いている。雪国からいわきへやって来た人は、冬に洗濯物を干せることを喜ぶ。これこそが「サンシャインいわき」だ。

 大学の構内に会津交通のバスが止まっていた。屋根に会津の雪が積もっていた=写真。1時間後に見ると、雪の量がかなり減っていた。会津の冬の宝は良くも悪くも雪、いわきの冬の宝はそれを融かす太陽。

 3・11を経験したものの、以後のいわきの6年は以前と同じように、大きな台風は避けて通る、雪は降ってもすぐ消える、東京で雪でもいわきでは雨――暮らすにはまちがいなくいいところだ。「新春のつどい」の来賓祝辞でもそれに言及するゲストがいた。

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