聞きなれない鳥の鳴き声がした。なにか小声でつぶやいているような感じ。あとで図鑑で確かめたら、「キリリ、コロロ」とつぶやいていたらしい。わが家の庭の角に電柱が立っている。奥の家に電線が伸びる。その電線にカワラヒワが止まっていた=写真。
やや逆光気味のために黒っぽい。がっしりしたくちばしからシメかと思ったが、体がスズメ大で小さい。撮影データをパソコンに取り込み、拡大してカワラヒワとわかった。ふだんは河川敷で見られる。住宅地に現れるのは珍しい。
秋から冬、庭にアオジが現れる。ヒヨドリ、ムクドリ、メジロ、そして冬鳥のツグミ、ジョウビタキもやって来る。今はイボタノキの花が咲いているくらいで、鳥のえさになるようなものは少ない。カワラヒワもねぐらの河川敷へ帰る途中、電線で一休みしただけだろう。たまたま車で出かけようとして、声を聞き、見上げたら電線に止まっていた。
庭の訪問者は鳥に限らない。晩秋、マサキの生け垣に産卵するガがいる。ミノウスバで、今年(2017年)は4月下旬にはふ化した。それからほぼ1カ月、何日かおきに生け垣をチェックした。ミノウスバの幼虫が葉裏でかたまりになっているところを除去する。それを繰り返した結果、今年は葉の食害を最小限にとどめることができた。
玄関わきのツタは一部、1階の屋根を覆うまでに繁茂した。壁のトタン板や瓦を持ち上げるようになったので、先日、根元から茎を切断した。花どきには虫がいっぱいやって来た。
今はイボタノキの花にクマンバチたちが群れている。この花が咲くと、どこからともなくアオスジアゲハが現れる。今年もそろそろかな――カミサンと話したばかりだが、まだ美しい姿を見せない。
アオスジアゲハは、かつては東北南部、つまりいわきあたりが北限とされていた。今は温暖化の影響で青森でも見られるようになったそうだ。トランプ大統領には、温暖化はフェイクに映るらしいが、現実は間違いなく深刻化している。パリ協定離脱表明にはつい親指を突き出して下にした。
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