2017年6月20日火曜日

堤防が坊主刈りに

 この何年か、近隣の行政区長さんと話す機会が増えた。今までわからなかった各区の行事を小耳にはさむことがある。たとえば、夏井川の堤防と河川敷の早春の野焼き、梅雨期の草刈り。
 きのう(6月19日)、用があって市役所へ行った帰り、堤防を利用した。草がきれいに刈り払われていた=写真。隣の区長さんが前に、6月18日(日曜日)に草刈りをする、と言っていた。何日か前、キャタピラー型の自走式草刈り機が止まっていたから、あらかたはそれでやり、手に負えないところは人海戦術で対応したのだろう。その隣の区の堤防もきれいに刈り払われていた。

 両側からおじぎをするほど草の生えているところがあった。やはり、堤防はあおあおとした坊主刈りの状態がいい。

 堤防を利用する前、いわき駅前のラトブへ寄って1階で買い物をした。1階駐車場に誘導された。ふだんは地下駐車場へ下りる。たまたま空きスペースができたのだ。東西に通り抜けられる“いわき横丁” は、いつもは人がたむろしているのに閑散としていた。4、5階に入居している総合図書館は6月12日から23日まで特別整理期間のために休館中だ。その影響だろうか。1階が急に広くなったように感じられた。

 いつもの風景が違っていたのは、それだけではない。夜、夕刊のいわき民報を開いて、「黒ワク」(死亡広告)のスタイルが変わっていたことに気づく。

 顔写真入りで故人の人生が簡潔に記されている。「○×大法学部を卒業し、定年まで○×県庁に勤め、近年は2人の子供や5人の孫、友人の方々との交流を楽しみに、○×市内の自宅でゆったりと過ごしておりました」。この世にこういう人間が存在していた、そういう“あかし”でもある。単なる告知ではない温かみが感じられた。
 
 遺族の名前に驚いた。母のほかに故人の2人の姉の名が連記されていた。2人とも知っている。1人は元職場の仲間だ。あらためて弟さんの顔写真に見入った。

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