2017年10月15日日曜日

カマキリゆらゆら

 カマキリは産卵の季節に入ったらしい。木曜日(10月12日)の朝、家の玄関を開けていたら、コカマキリが飛び込んできた。9月末には夏井川渓谷の隠居の濡れ縁にオオカマキリが現れた。雌だとしたら、適当な場所があれば産卵する、人間が暮らす領域でもかまわない、そんな感じだ。
 渓谷のオオカマキリはカメラを近づけると、前足をそろえて折りたたみ、体を右に左に揺らしながら間合いをはかっていた=写真。カメラを獲物か敵とみなしたのだろうか。「はっけよい」を連想してちょっかいをかけたくなった。

 もう7年前になる。10月に入ってすぐ、カマキリが息子の家のフェンスに産卵しているのを目撃した。そのときのブログの抜粋。

 産卵を始めた以上は、人間に注視されてもやめるわけにはいかない。それほど必死の行為だ。が、なぜこんなところで――。
 
 夏井川渓谷の隠居は、庭と周囲の自然が一体化している。「虫の王国」だ。カマキリがどこに産卵してもおかしくない。ススキに産みつけられた円錐形の卵嚢(らんのう)をよく見かける。ところが、街のフェンスの卵嚢は縦長だ。オオカマキリのかたちではない。単にカマキリと呼ばれているチョウセンカマキリらしい。
 
 フェンスの支柱に逆さまに止まって、尻から卵をひり出しては産みつけている――。カマキリであれなんであれ、いきものの産卵を目撃すればおのずと厳粛な気持ちになる。
 
 さて、と、これは今年(2017年)の疑問。一緒に出てくる泡と卵がまざって卵嚢になるわけだが、その成分はなに? 寒暑や風雨に強い建材を開発するヒントにならないか? それに、どうして逆さに産みつけるのか? さすがはネットだ、成分がすぐわかった。こんがらかるので省略するが、たんぱく質や硬化酵素などがまざって麩のようになるらしい。

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匿名 さんのコメント...

カマキリ