「いわき昔野菜」が9月29日夜7時前、福島放送(KFB)の「食メキふくしま」で取り上げられた。5分の番組だったが、コンパクトにまとまっていた。
昔野菜の伝承・生産と消費の拡大に力を入れている「いわき昔野菜保存会」副会長の農業川内一浩さん(錦)が出演した=写真。川内さんは広い畑でいろいろな昔野菜を栽培している。保存会の「種の管理人」のような存在でもある。
私も保存会に所属している。ほかに、いわき地域学會、いわきキノコ同好会に入っている。地域学會はいわきの総合調査・研究が目的の市民団体だ。キノコ同好会や昔野菜保存会に加わったのは、まずは食欲。そして、いわきの自然と人間の関係を菌類、あるいは伝統野菜を介して知りたかったから。
番組では、オカゴボウやジュウネン(エゴマ)、タカノツメなどが紹介された。ネギの畝も映った。千住ネギ系の「いわき一本太ネギ」だろうか。
オカゴボウは渡辺町で栽培されている。もともとは好間町の先祖の家で栽培~採種されていたものだ。根元から30センチほどは、3~4センチの太さになる。比較的やわらかめの肉質で、甘みが強いのが特徴だという。大きくなったものは空洞化するが、それを生かして詰め物料理にする。もちろん、きんぴらや煮物もうまい。
字幕になった川内さんの言葉。「伝統野菜は(形が)揃っていないのが多い」「色々な昔野菜の良さを知ってもらいたい」「“おふくろの味”や”ふるさとの味”まさしくそういうこと」。しめくくりは、保存会の仲間の共通認識でもある「昔野菜はいわき市の財産であり宝」だった。
以下は昔野菜保存会メンバーとしてのPR――。川内さんの圃場は錦小と御宝殿熊野神社の近く、錦町鳥居西地内にある。10月15日(日)午前9時から、ジュウネンの収穫作業・収穫祭が開かれる。会員向けの畑ボランティア案内メールには、作業しやすい準備、軍手、鍬や鎌などの農具、水分補給用の水などを各自用意のこと、とあった。会員でなくても、見学を兼ねて出かけてみてはいかが。なにかの種をもらえるかも。
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